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ORB、2台1組でヘッドフォンの左右を個別ドライブする“Ultimate”ポータブルアンプ

 ORBは、2台のポータブルアンプでヘッドフォンをドライブする「JADE next Ultimate bi power」を10月22日に発売する。2台のアンプに加え、ユーザーが選んだヘッドフォン接続用ケーブルと、プレーヤーからの入力ケーブルを同梱する製品であるため、受注生産となっており、受注後3~5営業日で出荷される。価格は82,000円。限定50セットで、カラーはRuby Red、Dark Navy、Blackを用意。

JADE next Ultimate bi power

 また、アンプの筐体に漆塗りを施した「JADE next Ultimate bi power JAPAN」というモデルもラインナップ。価格は85,000円。限定20セットとなる。

漆塗りを施した「JADE next Ultimate bi power JAPAN」

 従来のアンプ「JADE next」の設計を0から見直し、大幅にリファインしたというモデル。最大の特徴は、2台のアンプでヘッドフォンの左右チャンネルを個別にドライブする事。そのために専用のケーブルが付属し、組み合わせるヘッドフォン/イヤフォンは、ケーブル着脱ができる必要がある。ORBでは「Bi-amp接続モデル」と表現しており、「まさに最上級、Ultimateなサウンドが楽しめる」という。

 1台のアンプには、ステレオミニのアナログ入力と、ステレオミニのヘッドフォン出力を各1系統装備。付属の入力ケーブルは二股に分かれており、分かれた端子を各アンプの入力に接続する形となる。入力ケーブルは、プレーヤーとバランス接続するタイプか、アンバランス接続するかを選んでオーダーできる。長さは17cm。

二股に分かれた入力ケーブル。写真はバランス接続タイプ
こちらはアンバランスタイプ

 アンプはボリュームを無くし、パワーアンプとして機能。L/Rの電源分離、電源の余裕度、L/Rチャンネルのクロストーク低減などのメリットがあるという。

 また、回路のグランドに出力の信号電流が流れないことで、アンプの帰還ラインの混変調歪の低減と、ヘッドフォン/イヤフォンに流れる電流による電源の変動、揺れが打ち消しあい、「変動、揺れのない理想的な電源とみなすことができる」とする。「力強く量感溢れる低域と、それに負けることのない中高域の抜けの良さを両立、躍動的で弾けるようなライブ感溢れる音楽が楽しめる」という。

 アンプは1台につき単4電池2本を使い、高電圧10Vに昇圧する回路を搭載。この回路を使ったハイインピーダンスモードでは、インピーダンスが300Ωのヘッドフォンでも「難なく駆動でき、低インピーダンスのイヤフォンも大音量で駆動できる」という。電源電圧を10Vにすることにより、各部品の電源電圧変動除去比も向上させている。

 ノーマルモードは、低インピーダンスのイヤフォンを適度な音量で長時間楽しめ、電源電圧を下げることにより、電池を長持ちさせるモードとなる。アルカリ電池使用時の動作時間はハイインピーダンスでは約3.5時間、ノーマルで約8時間。

 全体での推奨負荷インピーダンスは16~300Ω。定格出力はハイインピーダンスモード で20mW×2ch(32Ω)、ノーマルモードで2mW×2ch(32Ω)。

 電池駆動の弱点である中・低音の駆動能力を向上させるために、電源に1,000μFの電解コンデンサを導入。電源の出力インピーダンスを下げ、パワーレスポンスを高めている。

 ヘッドフォン接続側のケーブルはMMCX、ゼンハイザーのHD25用、HD650用、FitEar用、カスタムイヤフォンの2ピン端子用の5種類を用意。オーダー時にユーザーが選択する。長さは1.2m。なお、入力やヘッドフォンケーブルは単品販売もされる。

 アンプ1台の外形寸法は77×120×19mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約165g。

ヘッドフォン接続側のケーブル。写真はMMCX
こちらはカスタムイヤフォンの2ピン端子用