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スペック、ペア49,500円のリアルサウンド・プロセッサーベーシックモデル「RSP-55」
2025年6月6日 14:00
スペックは、スピーカー端子に接続するオーディオアクセサリーの新モデルとして、リアルサウンド・プロセッサー「RSP-55」を6月23日に発売する。価格は2台1組で49,500円。「第4世代の約半額の新価格」を実現したベーシックモデルと位置づけられている。
「昨今の物価高騰により、オーディオアクセサリーも“手軽なアクセサリー”とは言いづらい状況になっている」とし、「初代モデルと同等の価格帯での開発を目指し、新モデルRSP-55をベーシックモデルとしてリリースする」という。
RSP-55をスピーカー端子に並列接続すると、音楽の情報量が増加し・ダイナミックレンジが拡大したような豊かな躍動感、音が飛び出してくるような3D的立体感、眼前に演奏者の熱気や息遣いを感じるような空気感が再現されるという。
ボーカルでは、明瞭で彫りの深い声になり、発音がなめらかになって言葉の微妙なニュアンスまでも伝わるように感じられ、ギターでは、弦をはじくときの瞬時の音のアタックが鋭く、それに続く余韻成分もしっかり出て、楽器の胴鳴りを感じられるとする。
オーケストラでは、全ての楽器の音色と位置関係が明瞭に。前後左右の広がり感やホールの広さ、天井の高さも感じられるとのこと。
複雑なスペクトラムを持つ音楽信号をアンプがスピーカーに送るとき、インピーダンス変動はアンプにとって負荷となる。さらに、スピーカーのボイスコイルから発生する逆起電力はスピーカーからアンプに回帰し、アンプ内部で位相遅れを発生させる。特にノンリニアな半導体の特性を補完するためのNFB(負帰還)回路が不可欠であるA級、AB級等の半導体アンプにおいてはそれが顕著とのこと。
RSP-55は、このインピーダンス変動を補正する事によりアンプとスピーカーはお互いの影響力から脱し、アンプがスピーカーを駆動するという本来の役割に戻すとする。筐体は硬質なくるみ材を採用。底板はスプルースで音質を整えている。
接続方法は、RSP-55の接続端子とスピーカーの入力端子をスピーカーケーブルで接続。スピーカーケーブルはできるだけ短いものを使用し、スピーカーシステムの近くに設置する。バイワイヤリング接続の場合には、スピーカーシステムの中高音用入力端子に接続する。
スピーカーの適合インピーダンスは「10Ω以下が望ましい」、アンプの最大出力は「1kW以下が望ましい」という。外形寸法は76×103×58mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約130g。