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FIIO、USBやLDAC接続できる2ウェイアクティブスピーカー「SA1」
2025年6月6日 10:00
エミライは、FIIOより、LDACにも対応したアンプ内蔵デスクトップスピーカー「SA1」を6月13日に発売する。価格はオープンで、市場想定価格は31,350円前後。カラーはBlackとWhiteを用意する。
FIIOのアクティブスピーカーとしてはエントリーモデルに位置づけられたモデル。3.5インチのミッドウーファーと、3/4インチのドームツイーターを搭載した2ウェイ構成で、入力として、RCA、3.5mmステレオアナログ、USB Type-C、RCA同軸デジタル、光デジタルと、幅広いインターフェースを搭載した。
USB接続時は96kHz/32bit、同軸接続時は192kHz/24bit、光接続時は96kHz/24bitの再生に対応する。
Bluetooth 5.4に対応し、ワイヤレスでも使用可能。コーデックはSBC、AACに加え、LDACもサポートする。RIAAイコライゼーションを備えたフォノプリアンプも内蔵する。
RCAサブウーファー出力も搭載。SUB OUTコネクタ経由でアクティブサブウーファーをつなげば2.1chシステムを構築できる。
FIIOのアクティブスピーカー「SP3」や「SP3 BT」と同じ、テキサス・インスツルメンツ製の「TPA3118」クラスDデジタルアンプを2基搭載する。メインスピーカーとサブスピーカーはそれぞれ2ウェイ駆動され、ウーファー出力は最大20W、ツイーター出力は最大5W。
ミッドウーファーには、SP3/SP3 BTと同じ3.5インチ大口径ユニットを採用。FIIOのヘッドフォン「FT1」でも採用された木製ハウジングと同じ木材繊維パルプ製造プロセスを使って製造されている。
その最大の特徴は「豊かな音色」だといい、純粋なパルプ繊維振動板は軽量性と強度を両立し、紙パルプ材料の調整や配合比により振動板の剛性を高め、音色を調整する事ができる。ウッドファイバー振動板の音色は厚みがあり豊かで、中音域のボーカルの密度と感情表現に優れているため、一部の有名ブランドの高級モニタリングスピーカーでもこの技術が採用されているという。
3.5インチのミッドウーファーには75mmの大口径フレキシブルサスペンションが組み合わされており、65Hzまでの低音再生を実現した。
3/4インチのドームツイーターは、モニターグレードのアルミニウム・マグネシウム振動板を採用し、クリアで鮮明なサウンドを実現している。再生周波数帯域は65Hz~20kHz。-6dB~0dBの低音調整機能も備えた。
メインスピーカーの右側面に大型物理ノブと大型ボタンを搭載。音量調整や低音調整、電源オン/オフなどを素早く操作できる。RGBのステータスインジケータも備え、点灯状態で選択している入力を確認できる。
キャビネットは、最大12mm厚の高密度MDF材を採用。上部と側面には9mm圧の無垢材風合板を使うことで、音の共鳴を効果的に抑えて、よりナチュラルな音質を実現した。フロントデザインをシンプルにするために、リアガイドチューブ設計も採用。低音が強化され、コンパクトスピーカーながら力強い低音を奏でるという。
プロフェッショナル用アクティブスピーカーとして設計されているといい、ドライバー、電源、回路の特性に最適化されたクロスオーバーポイントは3.5kHzに設定。SA1のサウンド品質を最大限に引き出す。
また、クロスオーバーの柔軟性と制御精度を向上させるため、2ウェイ2次アクティブフィルター回路も採用。このクロスオーバー設計は、各ドライバーの信号を互いに分離し、相互変調歪みの低減、ドライバーの過負荷防止を実現し、電力効率を大幅に向上させる。
FIIOコントロールアプリに対応し、8種類のプリセットサウンドエフェクト、3種類のユーザー定義サウンドエフェクトを利用可能。「類似製品の中でも珍しい」という31バンドのプロ仕様高精度ロスレスPEQ(パラメトリックEQ)をサポートする。
そのほか、自動スタンバイ機能や信号入力を検出して自動的に起動するウェイクアップ機能も搭載。
外形寸法は、脚部を含めてメイン側が約135.5×155.6×185mm、セカンダリ側が約129×141.6×185mm。重さはメイン側が約1,750g、セカンダリ側が約1,660g。カスタム仕様の赤外線リモコンや、電源アダプター、RCA – 3.5mmオーディオケーブルなどが付属する。