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ソニー、4K Super35mm XDCAMにレバーロックEマウント採用の「FS7 II」

 ソニーは、スーパー35mmのCMOSセンサーを備えたXAVC 4K対応の業務用XDCAMメモリーカムコーダー「FS7 II(マークツー)」を'17年1月10日に発売する。価格は、ボディ単体「PXW-FS7M2」が120万円、ズームレンズ「SELP28135G」(FE PZ 28-135mm F4 G OSS)付きのキット「PXW-FS7M2K」が158万円。

FS7 II(マイクは別売)

 1,160万画素(4,352×2,662ドット)4K Exmor スーパー35mm CMOSセンサーを備え、4K/60pの本体記録が可能な業務向けの4Kデジタルビデオカメラ。デジタル一眼のαシリーズと同様のEマウントを採用している。映画やCM、ドキュメンタリーなどの映像制作で使用されている現行機種「PXW-FS7」に、独自の電子式可変NDフィルターや、新開発したレバーロックタイプのEマウントなどを備えた上位モデルとなる。

 独自開発のNDフィルターは、電子制御により1/4~1/128の範囲で連続的にNDフィルターの濃度の微調整が可能。絞りを固定したままNDフィルターで露出を調整することで、被写界深度を変化させずに、最適な露出を得られる。オートND機能も備え、屋内から屋外など照度が変わった場合も最適な露出になるように自動でNDフィルターの濃度を変更できる。

 レンズを回転せずに着脱できる、レバーロックタイプのEマウントを新開発。カメラにリグを装着した状態でのレンズ交換が容易になった。

 ズームレンズキットに付属するEマウントの電動ズームレンズ「E PZ 18-110mm F4 G OSS」(SELP18110G)は、ズームリング、フォーカスリング、絞りリングの3連リングを備え、広角から望遠まで6.1倍の広い焦点域を1本でカバーできるため、レンズ交換作業をできるだけ減らしたいドキュメンタリー撮影などにも最適としている。

 Gレンズの高い描写性能に加え、ソニー独自のSMO(Smooth Motion Optics)機構により、フォーカス時の画角変動(ブリージング)やズーム時の軸ずれ/フォーカスずれを抑制。さらに、メカニカルズーム機構によるタイムラグの無いダイレクトなズーム操作や、ズーム回転方向切換、光学手ぶれ補正など、動画撮影に求められる性能を実現したという。

 現行モデルのFS7ユーザーからの意見や要望も反映し、業務用機に必要な使い勝手を向上。工具不要で伸縮可能になったグリップアームや、位置調整が容易になったビューファインダー、取り出しやすくなったXQDカードスロットを採用。外光を遮って液晶パネルを見やすくするフードを同梱している。

 FS7から踏襲した機能として、4K/60pのほか、フルHD/180pで最大7.5倍(23.98p記録時)のスーパースローモーションや、XAVC(Intra/LongGOP)、拡張ユニット「XDCA-FS7」使用時のMPEG422・ProResなどのフォーマットをサポート。S-Gamut3/S-Log3やS-Gamut3.Cine/S-Log3などのログカーブに対応する。

 ビューファインダは3.5型/960×540ドット。入出力端子は3G/HD-SDI(BNC×2)や、HDMI×1、XLR×2、リモート×1、ヘッドフォン×1を備える。