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ソニー、4K HDRライブ制作を推進へ。IBC 2016で新映像制作ワークフロー
2016年9月9日 19:24
ソニーは、オランダのアムステルダムで、9月9日から開催される国際放送機器展「IBC 2016」で、スポーツの4K・HDR中継などを可能にする映像制作機器やソリューションを提案。これに合わせ、業界初の2/3型イメージセンサーを搭載した4Kショルダーカムコーダー「PXW-Z450」や、HD有機ELモニタなどを発表した。
スポーツ中継の4K・HDRライブ映像制作ワークフローを効率化する「HDRプロダクションコンバーターユニット」として「HDRC-4000」を開発。ソニーは4K HDRライブ制作において、カメラの性能を最大限に引き出せるという「4K-HDR S-Log3/BT.2020」フォーマットの利用を推奨。HDRC-4000は、既存のHDコンテンツなど、S-Log3以外の信号を4K-HDR S-Log3/BT.2020のフォーマットで統一的に処理し、放送、インターネット配信など、用途に応じた配信用フォーマットに変換できる。2017年3月発売で、価格は220万円。
4Kマルチパーパスカメラ「HDC-P43」(2017年1月発売/約1,200万円)は、4Kで2倍速、HDで8倍速のハイフレームレート撮影が可能なカメラ。2/3インチの3板式4Kセンサーを搭載しながら、コンパクトなサイズを実現。ゴール際などに設置する事で、カメラマンが立ち入れない場所からでも、スポーツシーンの決定的瞬間を高画質なハイフレームレート映像で捉えられるという。
4Kテレビ番組制作や報道向けに、業界初の2/3型イメージセンサーを搭載したXDCAMショルダーカムコーダ「PXW-Z450」も12月に発売。価格は350万円。XAVC Intra/Longフォーマットによる、4K/59.94p収録が可能なほか、MPEG HD422、MPEG HDなどHD収録にも対応。4K/HDの混在環境においても費用対効果に優れた運用が可能という。多彩なB4マウントレンズを装着可能で、従来のレンズ資産も活用できるとする。カメラ部の外形寸法は170×322×269mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約3.6kg。
旋回型の4Kビデオカメラ「BRC-X1000」も発表。ホールや式場などの撮影カメラや音楽ライブなどで利用できるという。また業務用の有機ELモニターとして、フリッカーフリー機能を搭載し、BT.2020に対応した「EVM-E251」、「EVM-E171」も発表。'17年1月に発売する。