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ソニー、初のフルサイズセンサー搭載4K XDCAM。ショルダーカムコーダ最上位も

ソニーは、新開発フルサイズセンサー搭載のメモリーカムコーダー「FX9」を2020年1月15日に、4K 2/3型CMOSセンサー搭載のXDCAMショルダーカムコーダー「PXW-Z750」を2020年2月に発売する。FX9の価格はオープンプライスで、想定価格はボディのみの「PXW-FX9」が120万円前後、レンズ付属の「PXW-FX9K」が150万円前後。PXW-Z750の価格は420万円。

メモリーカムコーダー「FX9」

オランダ・アムステルダムで現地時間9月13日から開催される国際放送機器展「IBC 2019」に合わせて発表したもの。上記製品のほかにも、4Kライブ映像制作向けのカメラコントロールユニット「HDCU-5000」や、シネマ用の大口径広角ズームレンズ「FE C 16-35mm T3.1 G」などを出展。会場では約7.2×3.6m(横×縦)、6K×3K構成のCrystal LEDディスプレイシステムも展示している。

XDCAMショルダーカムコーダー「PXW-Z750」

フルサイズセンサー搭載メモリーカムコーダー「FX9」

映画やCM、ドキュメンタリーなどの現場で使われている「FS7 II」の上位機種で、新開発のフルサイズ裏面照射型ExmorR CMOSイメージセンサーをXDCAMメモリーカムコーダーとして初めて搭載。6Kの画素を活かした高精細な4K収録を実現する。

「FX9」使用イメージ

位相差検出AFとコントラスト検出AFを併用したファストハイブリッドAFシステムも備える。フルサイズセンサーの浅い被写界深度を活かしたぼけ描写が可能なほか、CineAltaカメラ「VENICE」のスキントーン(人肌の描写)の画作りを継承したS-Cinetoneも利用できる。

記録解像度は3,840×2,160ドット。なお、4,096×2,160ドット記録や最大約7.5倍のスローモーション映像を可能にするフルHD(180fps)撮影には、2020年夏以降のファームウェアアップデートで順次対応予定。

本体のみの重量は約2kg。レンズ付きモデル「PXW-FX9K」には「FE PZ 28-135mm F4 G OSS」が付属する。

XDCAMショルダーカムコーダー最上位機種「PXW-Z750」

報道取材現場で幅広く活用されているXDCAMショルダーカムコーダーの新機種で、4K 2/3型3板式CMOSイメージ センサーを搭載した最上位モデル。グローバルシャッター機能の搭載によりフラッシュバンドが発生せず、動きの速い被写体も歪みのない4K高画質の映像で撮影可能。

独自開発のコーデックチップを搭載し、高効率圧縮/低ビットレートのXAVC-L422 QFHD 200に対応。4K HDR/HD SDRの同時記録も行なえる。

HD収録時は最大120fpsで撮影可能。23.98p記録で最大5倍のスローモーションが可能となり、機動力の高いショルダースタイルのカムコーダーながら、これまでにない印象的なスローモーション撮影が行なえるという。本体のみの重量は約3.8kg。