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アップルデザインの20年を振り返る写真集「Designed by Apple in California」

 Appleは、Apple Designの過去20年の記録を450枚の製品写真で表現したハードカバー写真集「Designed by Apple in California」を11月16日より発売する。日本では、東京のApple銀座と、オンラインストアで販売する。価格はサイズ小が20,800円、大が30,800円。発行元はApple。

 1998年のiMacから2015年のApple Pencilまでの製品を網羅し、Appleのデザインチームが20年を超える歴史のなかで、使用してきた材料や技術についても記録。「この写真集はスティーブ・ジョブズの思い出に捧げるもの」としている。

Designed by Apple in California。2つのサイズを用意する

 Appleの最高デザイン責任者 ジョニー・アイブは、「純粋に、人類にとって素晴らしいものを作ろうという考えが、スティーブを突き動かした最初のきっかけだった。そのことは、今でもAppleが未来を考える際に、私たちの理想と目標であり続けている。この写真集は、私たちのチームが何年にもわたってデザインしてきた多くの製品を丁寧に集めて紹介することを意図して作られた。各製品がどのようにして、そしてなぜできたのかということをご理解いただけたら、また、デザインを学ぶ生徒さんにとっては教材としても活用いただければと願っている」とコメントしている。

 450枚の写真は、写真家アンドリュー・ザッカーマンによってあえて簡素なスタイルで撮影されており、デザインプロセスと共に製品の完成形も写し出している。

 「Designed by Apple in California」は小(10.20×12.75)と大(13×16.25)の2つのサイズがあり、特別な製造工程で作られた、金箔つや消し銀縁を施して専用染色された紙に、8色分解と低ゴーストインキを使って印刷されている。亜麻糸で製本されたハードカバーで、開発には8年かかっているという。

ジョニー・アイブによる前書き

これはデザインブックではありますが、デザインチームやクリエイティブプロセスあるいは製品開発についての本ではありません。これは私たちの仕事を客観的に表現したものであり、そのことが結果的に私たちが何ものなのかということを伝えています。この本は、私たちの働き方、価値観、関心、そして目標を描いています。私たちは常に何を語ったかではなく何を為したかによって評価されたいと思ってきました。

成功の度合いはともあれ、私たちは常にさりげなく見える物を作ろうと努力しています。とてもシンプルで、明快かつこれ以外にありえないというくらい必然的なものです。