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ニールセンがグレースノートを買収。映像/音楽メタデータが行動分析に活用
2016年12月21日 16:06
Nielsen(ニールセン)は米国時間の20日、音楽や映像などのメタデータを持つGracenote(グレースノート)を、Tribune Mediaから買収する契約を締結したと発表した。この買収は2017年第1四半期中に完了する見込み。
Gracenoteは、1,200万作品以上の映画やテレビ番組、約200万曲の音楽に関するデータベースを持ち、主要なストリーミングメディア配信サービスや、自動車のコネクテッド技術などに採用。自動認識(ACR)技術を活用したコンテンツのレコメンドエンジンがテレビや音楽、自動車などの分野で広く使われている。
今回の買収により、Gracenoteの持つメタデータなどの技術は、「Nielsen Total Audience」の測定フレームワークに活用。消費者の行動に関する、より深い分析をクライアントへ提供可能になるという。これにより、メディア企業は特定のユーザーに対し自社のコンテンツを最適化できるといった点をメリットとして挙げている。一方、テレビ、オーディオ、スポーツ、自動車などのGracenoteの長期的な顧客との関係も、Nielsenの一員に加わることで、より強化されるという。
Gracenoteは、ニールセンの「Watch」セグメントに加わる形となり、引き続きカリフォルニア州エメリービルの本社で事業を継続する。