ニュース
Samsungの量子ドット液晶は「OLEDより高画質なQLED TV」。冷蔵庫はSpotify対応
2017年1月6日 07:15
Samsungは、「CES 2017」のプレスカンファレンスで、液晶テレビやUHD Blu-rayプレーヤー、ワイヤレスオーディオなどの新製品を披露。テレビは量子ドット(Quantum Dot)採用のモデルを新たに「QLED TV」として展開することなどを発表した。
同社はこれまで量子ドット採用の液晶テレビを「SUHD」として展開し、'15年のCESでは、それまでの有機EL(OLED)から量子ドット採用液晶へ一本化。有機EL(OLED)と比べても色再現や消費電力などで優位であるとアピールしてきた。
'17年の新モデルも方式は同じく量子ドットだが、新たな量子ドット素材を採用することで、表現できる色域をDCI-P3比で100%まで拡張。ピーク輝度は1,500~2,000nitsとしている。これを“世界初のQLED TV”と呼び、曲面型の「Q8」シリーズと、フラット型の「Q9」シリーズで展開。「テレビのカテゴリを再定義し、テレビの新時代の到来を告げる」とアピールしている。
昨年、同社初のUHD Blu-rayプレーヤーとして登場した「UBD-K8500」に続き、第2弾となる「UBD-M9500」が登場。新機能の「Private Cinema Mode」により、音声をBluetoothヘッドフォンなどにワイヤレスで伝送して聴くことも可能になったほか、再生しているBDをモバイル端末でも表示できる機能も搭載。
オーディオでは、最大32bitに拡張する「UHQ」技術を搭載したワイヤレススピーカー「H7」などを発表。また、1本のサウンドバーにサブウーファやUHQ機能も統合した「MS750」などの新モデルも紹介した。
IoT分野では、昨年のCESで発表したインターネット接続機能/フルHDディスプレイ付き冷蔵庫「Family Hub」がバージョン2.0に進化。タッチディスプレイを使った家族への伝言メモや、フォトフレーム、テレビのミラーリング表示、音楽ストリーミング再生などが行なえるのが特徴で、今回発表された新モデルは、音声コマンドで冷蔵庫の中身を表示したり、おススメのレシピ紹介なども可能。また、新たに音楽配信のSpotifyやネットラジオのiHeart RADIO再生などもサポートした。
スマートウォッチは、LTE接続機能や、決済機能のSamsung Payに対応したTizen OSの「Gear S3」を紹介。そのほか、ゲーミングノートPC「Notebook Odyssey」なども披露された。