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パイオニア、初のPC用Ultra HD Blu-rayドライブ。実売22,000円。オーディオ仕様の“X”も

 パイオニアは、世界初のUltra HD Blu-ray対応のPC用BDドライブ「BDR-S11J-BK」と「BDR-S11J-X」を2月下旬より発売する。価格はオープンプライスで、実売価格はスタンダードモデル「BDR-S11J-BK」が22,000円前後、オーディオ仕様の上位モデル「BDR-S11J-X」が35,000円前後。販売元はエスティトレード。

BDR-S11J-X

 4K解像度(3,840×2,160ドット)のUltra HD Blu-ray(UHD BD)再生に対応したBDドライブで、インターフェイスはSerial ATA Revision 3.0。UHD BD再生ソフト「Power DVD 14」が付属する。上位モデルのBDR-S11J-XではオーディオCD再生品質チェック機能などを備えるほか、採用部品や塗装をオーディオ向けにチューニングしている。

BDR-S11J-BK

 UHD BD再生には、付属の再生ソフト「PowerDVD 14」を利用。対応OSはWindows 10のみで、PCの推奨スペックは、Intelの第7世代Core i7/i5プロセッサ(KabyLake-S/H)とメモリ6GB以上。また、出力にはHDCP 2.2/HDMI 2.0a対応のGPUが必要で、ディスプレイ側もHDCP 2.2/HDMI 2.0a対応が必須となる。後日UHD BD再生確認用の自動判別ツールをパイオニアWebサイトで提供予定としている。

 BD/DVDの記録再生にも対応。最大記録速度はBD-Rが16倍速(LTHは8倍速)、BD-R DLが14倍速、BD-R TLが8倍速、BD-R QLが6倍速、BD-RE(SL/DL/TL)が2倍速。DVD±Rは16倍速、DVD±R DL 8倍速、DVD-RW 6倍速、DVD+RW 8倍速、DVD-RAM 5倍速、CD-R 40倍速、CD-RW 24倍速。

 音楽CDの再読み取り性能を向上させた「PureRead 4+」を搭載。リアルタイムでのデータ補間の発生頻度を抑え、オーディオCD本来の音質で再生するという「Real Time PureRead」や、ローディング動作や静音設定などを最適化する「ビデオ&オーディオモード」の機能が利用できる。また、映像ディスク再生時には、フロントパネルの青色LEDを消灯可能。外形寸法は148×181×42.3mm(幅×奥行き×高さ)、重量は740g。

 「BDR-S11J-X」は、音楽再生機能強化を図った上位モデル。パーツを厳選して、音楽再生に適したチューニングを行なっている。具体的なチューニングの内容は以下の通り。

・低抵抗フラットケーブルと銅メッキネジを採用し、導通性能を高め、記録再生信号のノイズを低減
・防振部品を各部に実装し、ディスク回転時の振動を低減
・ディスクトレーにハイエンドオーディオ機器にも採用している塗装を施すことで防振性能を向上
・筐体の内外装に特殊塗装を施すことで、ピックアップからのレーザー光の乱反射を抑えるとともに、放熱性を向上

 また、BDR-S11J-Xでは「オーディオCDチェック機能」を搭載。再生するオーディオCDの再生品質をチェックし、A~Dの4段階で表示するほか、低いレベル(C、D)の場合には、対処方法を表示する。全データをチェックするフル設定と、短時間でチェックするクイック設定が選択できる。加えて、フロントパネルには、傷が付きにくい高光沢ハードコートUV塗装を施し、艶のあるピアノブラックカラーに仕上げている。

 両製品とも「PowerDVD 14」のほか、オーサリングソフトの「PowerDirector 14」、「PowerProducer 5.5」、RAW現像「PhotoDirector LE」、ライティングソフト「Power2Go 8」、「InstantBurn 5」、バックアップソフトの「PowerBackup 2.5」、画像/映像編集の「Medi@Show 6」、ラベル作成の「LabelPrint 2.6」などを同梱する。対応OSはWindows Vista/7/8/8.1/10。

 パイオニアは、両製品の発売を皮切りに、ポータブルタイプを含めUltra HD Blu-ray対応ドライブのラインアップを拡充していく方針。