ニュース

パイオニア、UHD BD対応でノイズ低減したPC内蔵型ドライブ

パイオニアは、Ultra HD Blu-ray(UHD BD)再生対応のPC内蔵型ドライブ2モデルを2月上旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は「オーディオCDチェック」機能などを備えたAV視聴向けモデル「BDR-S12J-X」が37,000円前後(税込)、同機能などを搭載しない「BDR-S12J-BK」が23,000円前後(税込)。

AV視聴モデル「BDR-S12J-X」

PC内蔵型のBD/DVD/CDドライブ。UHD BDの4KコンテンツをPC再生可能で、再生ソフトのPowerDVD14をバンドルする。インターフェイスはSerial ATA Revision 3.0。BD/DVD記録と再生の対応OSはWindows 7/8/8.1/10だが、UHD BD再生の場合はWindows 10のみ。

ディスク表面の傷や汚れでオーディオCDのデータが読み取れないときに、再度読み取りを行なう「PureRead4+」や、リアルタイムでデータ補間の発生頻度を抑え、オーディオ CD本来の音質で再生するという「RealTime PureRead」、ローディング動作や静音設定などを最適化する「視聴モード」などを搭載。映像ディスク視聴時には、フロントパネルのインジケーター(青色LED)を消灯できる。

AV視聴モデルの「BDR-S12J-X」は、パイオニアがAV機器で培ってきたノウハウを投入。「オーディオCDチェック」機能を搭載し、CDの再生品質をチェックして4段階(A~D)で表示。低い品質レベル(C、D)の場合には、設定変更などの対処方法を案内する。オーディオCDの全データをチェックする“フル設定”と、短時間でデータをチェックする“クイック設定”から選択できる。

また、低抵抗フラットケーブルと銅メッキネジの採用により導通性能を高め、記録再生信号のノイズを低減。防振部品を各部に実装することで、ディスク回転時の振動を抑えている。また、ディスクトレーにハイエンドオーディオ機器にも採用している静音塗装を施して静音性と防振性を高めた。

フロントパネルには傷が付きにくい高光沢ハードコートUV塗装を施し、艶のあるピアノブラックカラー仕上げ。筐体の内外装に特殊塗装を施し、ピックアップからのレーザー光の乱反射を抑え、放熱性を高めている。

ドライブの記録/再生速度は両機種共通で、BD-R(1層25GB)記録は16倍速、BD-R DLは14倍速。BDXLにも対応し、2018年11月に発売されたソニー製4層BDXL(128GB)にも記録できる。DVD記録はDVD±R 16倍速、DVD±R DL 8倍速、DVD-RW 6倍速、DVD+RW 8倍速、DVD-RAM 5倍速、CD-R 40 倍速、CD-RW 24倍速。アーカイブ用メディアM-DISCの記録/再生にも対応する。

BDR-S12J-BK

従来からの防塵・防音パットを用いた防塵/防音性能に加え、ドライブのソフトウェアを見直すことで、チリやホコリ、タバコの煙などによるディスクの読み取り性能劣化も抑制。同社による塵埃サイクル試験において従来機種(BDR-209JBK)比約2倍の再生回数を実現している。

「パイオニアBDドライブユーティリティ」には、新たに「おまかせ設定」機能を追加。映画や音楽を楽しむ際に適した「視聴モード」、読み取り/書き込み速度を重視する「高速モード」、読み取り/書き込み品質を重視する「品質モード」、最大消費電力を抑える「エコモード」から選べる。

そのほか、読み出し時間を短縮する「高速読み出しモード」や、BDからのデータ読み出し時に発生する信号のノイズをクリアにする「リミットイコライザー」も搭載。「ディスク共振スタビライザー」採用により、書き込み時の記録精度を向上している。

ディスクの回転による空気の流れを利用して放熱性を高め、静音性と長時間の安定駆動を実現。キズや指紋、汚れの付いたBD/DVD、書き込み品質の低いBD/DVDでも再生できる「PowerRead」機能、省電力モード(PEAK POWER REDUCER)、DVDビデオをフルハイビジョン画質にアップスケールする機能なども備える。CPRM、AVCRECディスク再生もサポートする。

バンドルソフトは、PowerDVD14のほか、編集ソフトのPowerDirector 15、オーサリングソフトのPowerProducer 5.5、ライティングソフトのPower2Go 8など。