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ORB、“反って”しまったレコードを修正するディスクフラッター「DF-01iA」

 ORBは、“反って”しまったアナログディスクの修正機、ディスクフラッター「DF-01iA」を3月3日に発売する。価格は97,300円。同モデルに、フラット盤の修正も可能にするアダプタをセットにした「DF-01iA+」は13万円。

ディスクフラッター「DF-01iA」

 アナログディスクは長期間保存すると、形状が歪み、再生ができなくなる場合がある。また、反りが軽く再生できるディスクでも、歪みによって針圧を変化させ、音質に悪影響が出たり、レコード盤の音溝を傷める場合もある。

 反りの原因は、アナログディスクが主に塩化ビニールを原料としており、保管方法や周囲の温度などの影響を受け歪んでしまうため。そこで、「DF-01iA」は半導体フィルムヒーターを搭載し、内部をアナログディスクの修正に最適な温度に保ち、ORB独自のSCVH(Super Compliance Variable Hinge)構造により、アナログディスク全体を均一に加圧。反りを修正するという。

 また、加圧時には、アナログディスクの外周部分(グルーブガード)をプレスするため、「音溝に影響を与えない」とする。

 「7inchモード」、「10inch or 12inchモード」の2モードを用意し、各モードで3段階の温度設定を設け、それぞれのサイズに適切な状態で修正。グルーブガード付き重量盤(約180g~200g)の修正にも対応する。

 そのため、ソノシート、SP盤など特殊な材質のアナログディスクや、グループガードの無いディスク、熱によって変形したディスクなどは修正できない。その他、音溝にダメージを与え、使用できなくなる可能性があるとしてSHEFFIELD LAB製、BMG-UFA製、NIXA RECORDS 初期盤、スーパーアナログディスク、日本グラモフォン stelet33シリーズなどは非対応とされている。

DF-01iA+

 「DF-01iA+」には、専用アダプタが付属。7inch、10inch、12inchのフラット盤も修正できる。各モデルの修正対応ディスクの詳細はORBのページを参照のこと。

 「DF-01iA」の消費電力は最大160W。外形寸法は471×493×93mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約11kg。

「DF-01i」からの有料アップグレードサービスも

 従来モデル「DF-01i」のユーザー向けに、フラット盤修正にも対応するアップグレードサービスも実施。製品のアクリルパネルを入れ替え、センターピンを立てることで、DF-01iA+に付属するアダプタが利用可能になる。費用は45,000円。

 ORBの「DF-01i」製品ページ、もしくはORBカスタマーサポートセンター(Tel:06-6349-2823/受付時間:平日9:00~17:30)への電話で受け付けている。詳細は専用ページを参照のこと。