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DSDで録音/再生できるサウンド編集ソフト「Sound it! 8 Pro」のMac版。機能限定のPremium版も

 インターネットは、DSDに対応したサウンド編集ソフトのMacintosh版として、「Sound it! 8 Premium for Macintosh」と、その上位版「Sound it! 8 Pro for Macintosh」を5月18日に発売する。Proのパッケージ版は25,000円、ダウンロード版は20,000円。Premiumのパッケージ版は16,800円、ダウンロード版は12,000円。なお、パッケージ版にメディアは同梱せず、案内に従ってインストールプログラムをダウンロードする形となる。対応OSはMac OS X 10.9~10.12。

Sound it! 8 Premium for Macintosh

ProはDSD録音に対応

 Pro版は、DSD 11.28 MHz/12.28MHz、PCMは768kHz/32bitまで対応。DXDもサポート。DSDでのネイティブ録音や再生が可能で、DSDを最高で768KHz/32bitのPCMに変換して編集する事もできる。

 Premium版は、DSD 2.8MHz/5.6MHzのDSDIFF(.dff)、DSF(.dsf)、WSD(wsd)の読み込み・保存が可能。DSDネイティブ録音には対応しない。また、DSDは読み込み時、192kHz/24bitのWAVデータへデコードし、編集などをした後で、保存時にDSD 2.8MHz/5.6MHzのどちらかを選び、DSDにエンコードする形となる。

Sound it! 8 Pro for Macintoshの画面

PremiumとPro共通の機能

 特定の定位と周波数の音をカットしたり、定位の変更、エフェクトなどが行なえるユニークなVSTプラグインエフェクト「F-REX」を搭載。アナログサウンドのデジタル化で利用するレストレーションエフェクトや、レコーディングの制作現場でも使われる英Sonnox製エフェクト「EQUALISER&FILTERS、LIMITER、REVERB」、放送業界のラウドネス環境にも対応する「LoudnessMeter」などのプラグインエフェクトを多数収録。

Sound it! 8 Pro for Macintosh

 マイク、レコードプレーヤー、カセットデッキ、ラジオなどのアナログサウンドのデジタル化にも利用でき、ファイルサイズ20GBまで、44.1kHz/16bitのステレオでは約33時間の長時間録音が可能。

 バッチ処理も可能で、エフェクト、ゲイン、ノーマライズ、オートレベル、フォーマット変更、フェード・イン/アウト、ファイル変換などの複数の操作や設定を、大量のファイルに対して一括処理できる。

 CDライティング機能も用意。オートレベル機能で曲ごとにバラつきのある音量や音圧を自動調整し、グラフィックイコライザでサウンドを調整し、音楽CDを作成できる。曲毎に異なるプリギャップ設定も可能。SACDの作成には対応しない。

 64bit版 VSTやVST3、AUに対応。プログラム自体も64bitネイティブ対応で、安定性能向上を図っている。

DSD関連機能以外のPremiumとProの違い

 Pro版は、Premiumより11種類多い49のVSTプラグインエフェクトを収録。位相崩れによる歪みを排除し、バンドごとにディレイ効果を設定できる「MULTIBAND DELAY」、フランジャーやコーラスエフェクト、テープエコーのような効果も与えられる「MODULATION DELAY」、LR独立でディレイの設定ができ、ピンポンディレイなども行なえる「STEREO DELAY」を用意。ステレオ信号をMID(CENTER)とSIDEに分解して、個別に音量調整やイコライジングを行なう「DINAMICS」なども搭載する。

 24dB/Oct までのハイパス/ローパスフィルタを備えた8バンドのイコライザや、FIRフィルタを使用した周波数による位相崩れから起こる歪みを排除した「LINEAR PHASE EQ」なども利用可能。

 CDプレス時に利用するマスターデータフォーマットのDDPファイルにも対応。プレイリストからDDPファイルを書き出せ、ISRC/EANコードに対応。CDライティングでは、CD-TEXTにも対応する。