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4K/60p録画可能、19型の高輝度モニタ一体型レコーダATOMOS「SUMO」

 ATOMOSは、米ラスベガスにて24日に開幕した国際放送機器展「NAB 2017」において、4K/60p映像のApple ProRes/Avid DNx録画が可能で、19型のHDR対応液晶パネルも備えた、モニター一体型レコーダ「SUMO」(ATOMSUMO19)を発表した。今年の第三四半期に発売予定で、価格は311,852円。

 1,920×1,080ドットのフルHD、19型液晶パネルを採用。最大輝度1,200nit。「撮影現場の明るい環境での視聴にも耐える高輝度パネル」だという。19型のサイズを活かし、スタジオやオンセットの撮影クルー、ディレクター向けの用途を想定している。

 4K映像の正確なフォーカス確認のために、拡大表示機能も搭載。X-Rite i1 Display Proによるカラーキャリブレーションにも対応する。常に正確なRec709モニタとして利用できるという。なお、キャリブレーション用のX-Rite i1 Display Proと、ATOMOS USB to Serialケーブルが別途必要。

 表示モードとして「Atom HDR」を用意。LogガンマによるHDR映像のモニタリングに特化したもので、ARRI、キヤノン、富士フイルム、JVC、パナソニック、RED、ソニーなどのLogガンマ映像を、SUMOに搭載した1,200nit LCDの特性に最適化し、自然な色調と滑らかな高輝度階調の表示が可能という。

 このモードは、HDR標準規格「Rec2100」で規定された、HLG/PQガンマの入力にも対応。PQ/HLGのHDRモニタリングに加え、各社カメラからのLogガンマ映像を入力時に、リアルタイムにPQ/HLGへ変換出力も可能。別途大型HDR対応モニタに出力することで、収録現場のディレクターモニタでの視聴も実現するという。

側面の端子部
背面

 4K映像の入力は、12G SDI、クワッドリンク SDI(3G×4)、HDMI 2.0の3種類に対応し、4K/60p入力もサポート。12G SDI、HDMI 2.0の出力端子も備え、常時変換出力するコンバーター機能も用意する。SDI/HDMI間のみならず、クワッドリンクから12G SDIへの変換も可能。

 キヤノンの「C300MKII/C500」、パナソニック「Varicam LT」、ソニー「FS5/FS7/FS700」の持つSDI RAW出力にも対応。CinemaDNG RAW形式では、4K 30pを最高3.2Gbpsのデータレートで保存。ソニーのFS RAWでは、4K 60p/2K 240pのProRes/DNxHR収録に対応する。他は4K/30p収録まで。

 3G SDI×4端子を活かし、独立したHD×4chの入力と同時収録が可能。ビデオ出力をライブスイッチングして、選択したチャンネルを出力できる機能も用意。チャンネル切替え時にクロスフェードさせるなど、ライブスイッチで使える機能も備えている。

 Vバッテリ運用を想定した4ピン XLR電源入力を2系統装備。バッテリを自動的に交互に切替えることでバッテリー交換時も連続稼働可能。スタンドを含まない外形寸法は、310×504×63mm(縦×横×厚さ)で、重量は5.6kg。

SHOGUN INFERNOの値下げも

 SHOGUN INFERNOにおいて、付属アクセサリを省いたシンプルな商品構成の「ソフトケース版」も発売。既存のアクセサリを多数同梱したパッケージが5月1日で価格改定となる。「ATOMOS SHOGUN INFERNO(ソフトケース版)」の価格は160,037円。

 他にも、値下げを行なう。詳細は以下の通り。


    モデル名 ソフトケース版/アクセサリ付属版
  • SHOGUN INFERNO 175,000円/215,000円
  • NINJA INFERNO 134,000円/設定無し
  • SHOGUN FLAME 134,000円/174,000円
  • NINJA FLAME 107,000円/147,000円