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可聴帯域外も改善したOJIのバランスヘッドフォンアンプ。有償アップグレードも

 山陽化成は、OJI Specialブランドのバランス駆動対応ヘッドフォンアンプ「BDI-DCシリーズ」を、20kHz以上の高周波帯域を高品質に再生できるよう有償でチューニングする「Tuned II」を29日より153,000円で提供する。フジヤエービックが販売代理店となり、納期は約1カ月。また、アップグレード済みの限定モデル「BDI-DC24B-G Limited II」を「春のヘッドフォン祭」(4月29〜30日)で発売する。価格は723,000円で、納期は約1.5カ月。

「Tuned II」対象製品の「BDI-DC24B G-Tuned」

 BDI-DCシリーズのヘッドフォン再生の高周波領域に着目し、「ハイレゾ再生を理想的に行なう」ためのアップグレードを実施。対応機種は、「BDI-DC24A -S,G,R,Extream」、「BDI-DC24B -G Limited, -G Tuned」、「BDI-DC44A」、「BDI-DC44B -G,R」。

 アンプドライバ回路とパワードライブ回路で数百kHzからメガヘルツ帯の高周波領域をチューニングし、「超低周波から高周波まで位相ズレの無い、さらに澄み渡るサウンド」を実現。高周波をターゲットとした回路の大幅変更を行ない、正確な増幅を目指す。ドライブ段では温度に対するドライブ能力を10%以上向上。計測器に用いられる高精度回路手法で「リニアリティーが良くかつ超ローノイズの精度の高い音質を確保」するとしている。

シリコンアイソレーションベース「SiIB-1」

 BDI-DCシリーズで採用しているHiRISインシュレータシステムに追加で装着できる、シリコンアイソレーションベース「SiIB-1」も、4月29日より受注販売を開始する。価格は15,800円で、「春のヘッドフォン祭」では特別価格12,800円となる。

「SiIB-1」
「SiIB-1」を装着したところ

 新開発のシリコン系振動吸収素材を採用。設置のしやすさを考慮したオプションとして用意する。従来のフェルト型、スパイク型と合わせ、3種類のインシュレータを選べるようにした。

 アンプのHiRISインシュレータシステムとは、純金メッキのステンレスボルトで固定。アルミ削り出しベースとシリコン樹脂により、「設置のしやすさと、ゴム製とは異なる、キリッとしたサウンドの両立」を目指した。

ヘッドフォン祭でスペシャルモデルを限定販売

 春のヘッドフォン祭では、バランスヘッドフォンアンプ「BDI-DC24B G-Tuned」('16年発売)をベースに、上記の「Tuned II」アップグレードと「SiIB-1」を追加した「BDI-DC24B-G Limited II」(723,000円)を5台限定で販売。会場では試聴も可能。

 「BDI-DC24B G-Tuned」(712,400円)に「Tuned II」(153,000円)、「SiIB-1」(15,800円)のオプションを加えると合計881,200円となるが、それより158,200円安く購入できる。

 アンプ構成はDCアンプ4台。東京光音電波製の高音質アッテネータなどのパーツも採用。入力は、XLRのバランス入力と、RCAのアンバランス入力を装備。出力はバランス出力として、3ピンのXLR×2端子(1系統)と、4ピンのXLR×1系統を搭載。標準端子のアンバランスヘッドフォン出力も1系統備える。

 電源には50W×2chの左右独立トロイダルトランスと、54,400μF電源コンデンサを搭載。外形寸法は430×231×88mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約6kg。