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ソニー、4Kカメラ/BRAVIA連携のBDレコーダ。SQV/ハイレゾ対応、タイトル結合復活

 ソニーは、Blu-ray Discレコーダの新製品「BDZ-ZT3500」など5モデルを6月24日より順次発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は、3TB HDD内蔵の「BDZ-ZT3500」が10万円前後、2TB/3チューナの「BDZ-ZT2500」が83,000円前後、1TB「BDZ-ZT1500」が7万円前後で、いずれも地上/BS/110度CSデジタル3チューナを搭載し、7月8日に発売。2チューナモデルは、1TBの「BDZ-ZW1500」が6万円前後、500GB「BDZ-ZW550」が5万円前後で、6月24日より発売する。

3TB/3チューナ搭載の「BDZ-ZT3500」

 ソニーの4K BRAVIAやハンディカムとの連携を強化した新たなスタンダードモデルと位置付けている。HDD容量とチューナ数以外の主な機能は5機種共通で、従来モデルのBDZ-ZT2000/ZT1000/ZW1000/ZW500からの機能強化として、4KハンディカムからのMP4動画取り込みに対応したほか、ハイレゾ音源の再生や、高音質化機能のDSEE HXに対応。SeeQVault対応HDDへの直接録画やバックアップも可能になった。さらに、録画や視聴のパフォーマンス向上など操作性も向上した。なお、Ultra HD Blu-rayの再生には対応しない。

BDZ-ZT3500/ZT2500/ZT1500/ZW1500/ZW550の外観は共通
4Kハンディカムからの動画取り込みとハイレゾに対応
型番BDZ-ZT3500BDZ-ZT2500BDZ-ZT1500BDZ-ZW1500BDZ-ZW550
内蔵HDD
3TB
2TB
1TB
1TB
500GB
チューナ
3
2
4Kハンディカム取り込み
SeeQVault
ハイレゾ音楽再生
UHD BD再生
-
店頭予想価格10万円前後83,000円前後7万円前後6万円前後5万円前後

SQV/ハイレゾ対応、タイトル結合/分割など編集機能復活。'16年モデルもアップデート

 ソニーの調査では、4Kハンディカムユーザーの3割が、「4K映像をディスクに保存したい」という意向を持っているという。新モデルでは、レコーダに取り込んでフルHD AVCHDなどとともに一括管理、4K BRAVIAに表示したり、データディスクとしてBDにバックアップするといった用途を提案している。

 取り込んだ4K動画をレコーダで再生する場合は、ジャンル別リストで2Kと4Kを一括表示。「日付まとめ表示」により目的の動画を探しやすくしている。また、レコーダから4K BRAVIAへ入力する際に、レコーダでは4Kへのアップコンバートをせず、BRAVIA側で2Kから4Kへ変換することで最適な画質が得られるという「4Kブラビアモード」を従来モデルから引き続き搭載する。

ハンディカムの4K動画をHDDに取り込める
BD-Rにデータとしてバックアップ

 BRAVIAの機能強化に伴い、操作面の連携も向上。'17年モデルのBRAVIAは、進化した音声検索により、多様な自然言語に対応。例えば「今週のDAIGOが出ている番組を録画したい」のように、キーワードだけでなく「時制(いつ)」、「アクション(録画/再生)」の要素にも対応。ソニー独自の音声解析技術を用いた音声予約や絞込検索機能を新搭載している。同一ホームネットワーク内にBRAVIAとレコーダを接続することで、音声検索で表示された候補番組を、レコーダに録画予約できる。なお、この場合はBRAVIAから他社製レコーダは選択できない。

BDZ-ZT3500(左)とBRAVIA(右)

 USB HDDの増設も可能で、SeeQVault(SQV)対応HDDもサポート。レコーダに機器登録することで、HDDへの直接録画、おでかけ転送ファイル生成、再生、編集、ダビング、DLNA配信が、外付けHDDと同様に行なえる。寝室用などにもう1台レコーダを買い増しした場合も、同じくソニー製のSQV対応機種であれば、機器登録不要で再生や編集(削除のみ)、ダビングが可能。

 PCで購入したハイレゾ音源を、ホームネットワーク経由でレコーダのHDDにコピーして再生することも可能。ハイレゾは最大192kHz/24bitのリニアPCM(WAV)やFLACに対応するほか、AAC/MP3も再生できる。CDやDTS-CD再生も可能。テレビ放送のAACなど、ハイレゾではない音源をハイレゾ相当にアップスケーリングするDSEE HXにも新たに対応した。

 音楽再生向けに、アーティスト別の絞り込み表示にも対応。PCで取得した音楽情報を元に、聴きたい楽曲を探しやすくなっている。

 自動録画の「おまかせ・まる録」も引き続き搭載。データベースを最新版に更新している。「トリプルおまかせチャプター(ZT3500/2500/1500)」、「Wおまかせチャプター(ZW1500/550)」にもそれぞれ対応する。また、他のソニー製レコーダ(nasneは対象外)で人気の番組が分かる予約ランキング機能は、従来は10位までの表示だったが、最大20位まで拡大した。番組名予約にも対応し、特番などで放送時間が変わってても追従して録画される。

 編集機能も改善。チャプター編集のほか、前モデルのBZT2000などでは省かれていた、タイトル結合/分割やプレイリスト機能が、新モデルにおいて復活した。

編集メニュー

 番組表や録画リストなど基本操作のユーザビリティを向上。番組表を表示する際に、放送画面の下に表示される簡易番組表や、放送波選択画面を省略し、直接全画面で番組表を見られるようにした。また、録画リストのスクロール速度も向上している。

メニュー画面(視聴する)

 上記の機能強化のうち、SQV対応(直接録画/バックアップ)と、編集のタイトル結合/分割/プレイリスト、パフォーマンス向上については、'16年モデルにおいてもアップデートにより対応予定。アップデート時期は7月中を予定している。

本体デザインもBRAVIAと統一

 無線LANとLAN端子を備え、Android/iOS向けアプリ「Video & TV SideView」と連携可能。スマホなどから宅内外で放送中/録画番組の視聴、録画予約、録画した番組の転送/持ち出しなどができる。スマートフォンの接続は同時に2台まで。

 本体は、BRAVIAの'17年モデルと同様に「Slice of Living」デザインで統一。BRAVIAのスタンドとレコーダの下段の色相も合わせている。

本体下部とBRAVIAのスタンド部分の色相を合わせている

 HDMI出力端子は1系統で、4K/30p、24p出力対応。入力端子はコンポジット×1、アナログ音声×1。USBは前面と背面に各1系統備え、背面はUSB 3.0対応。外形寸法は430.7×208.6×43.9mm(幅×奥行き×高さ)で共通。重量は、ZT3500/ZT2500が約2.9kg、ZT2500/ZW1500/ZW550が約2.7kg。

 消費電力と年間消費電力量は、ZT3500が28W、約26kW/年。ZT2500が27W、約24.5kWh/年。ZT1500が27W、約24.5kWh/年。ZW1500が25W、約24kWh/年。ZW550が25W、約24kWh/年。

背面
BDドライブ部
リモコン