「君の名は。」UHD Blu-ray版のケースに使われる描き下ろしイラスト公開

　7月26日にBlu-ray化されるアニメ「君の名は。」。4K Ultra HD Blu-rayを同梱するコレクターズ・エディションは、キャラクターデザインの田中将賀、美術監督の丹治匠らスタッフによる描き下ろしイラストを使った6面デジパック仕様となる。そのイラストが2日、公開された。

Blu-rayコレクターズ・エディション4K Ultra HD Blu-ray 同梱5枚組 初回生産限定のデジパックに使われる、描き下ろしイラスト
(C)2016「君の名は。」製作委員会

　公開されたイラストは、瀧と三葉が、手を伸ばし、互いを求め合う、2人の気持ちと物語を象徴するような内容となっている。

　既報の通り、「君の名は。」のBDは7月26日発売。価格は、本編のUHD BD版とBD版をセットにし、特典ディスクも3枚付属する計5枚組のコレクターズ・エディション(品番:TBR27260D)が12,000円、本編BDに特典ディスク2枚が付属するスペシャル・エディション(TBR27261D)が7,800円、本編BDのみのスタンダード・エディション(TBR27262D)が4,800円。今回のイラストを使ったデジパック仕様となるのはコレクターズ・エディション。

「君の名は。」Blu-rayコレクターズ・エディション4K Ultra HD Blu-ray 同梱5枚組 初回生産限定
(C)2016「君の名は。」製作委員会

　コレクターズ・エディションには3枚の特典ディスクが付属。作品のすべての設計図ともいえる新海誠監督による「ビデオコンテ」や、完成までの約1年間の制作過程を追ったメイキング映像、本編映像に未使用音声をのせた「未使用音声クリップ」などを収録。

　アフレコや楽曲制作の秘話など、本編の裏側を語った神木隆之介、上白石萌音、RADWIMPSによるビジュアルコメンタリーも含まれている。

君の名は。とは

　「秒速5センチメートル」('07年)、「言の葉の庭」('13年)など、映像美と繊細な内容で評価を受ける新海誠監督の作品として、2016年8月に公開された。夢の中で“入れ替わる”少年と少女の恋と奇跡の物語で、世界の違う二人の隔たりと繋がりから生まれる「距離」のドラマを圧倒的な映像美とスケールで描いている。

　舞台は千年ぶりとなる彗星の来訪を一カ月後に控えた日本。山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は憂鬱な毎日を過ごしていた。町長である父の選挙運動に、家系の神社の古き風習。小さく狭い町で、周囲の目が余計に気になる年頃だけに、都会への憧れを強くするばかり。

　「来世は東京のイケメン男子にしてくださ―い!!!」

　そんなある日、自分が男の子になる夢を見る。見覚えのない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。念願だった都会での生活を思いっきり満喫する三葉。

　一方、東京で暮らす男子高校生、瀧も、奇妙な夢を見た。行ったこともない山奥の町で、自分が女子高校生になっているのだ。繰り返される不思議な夢。そして、明らかに抜け落ちている、記憶と時間。二人は気付く。

　「私/俺たち、入れ替わってる!?」

(C)2016「君の名は。」製作委員会

　いく度も入れ替わる身体とその生活に戸惑いながらも、現実を少しずつ受け止める瀧と三葉。残されたお互いのメモを通して、時にケンカし、時に相手の人生を楽しみながら、状況を乗り切っていく。

　しかし、気持ちが打ち解けてきた矢先、突然入れ替わりが途切れてしまう。

(C)2016「君の名は。」製作委員会

　入れ替わりながら、同時に自分たちが特別に繋がっていたことに気付いた瀧は、三葉に会いに行こうと決心。「まだ会ったことのない君を、これから俺は探しに行く。」

　だが、辿り着いた先には、意外な真実が待ち受けていた……。