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ソニー「α7S II」、民生用カメラで世界初、宇宙ステーション船外での4K撮影成功
2017年7月27日 13:36
ソニーのミラーレス一眼「α7S II」が、民生用カメラとして世界で初めて、国際宇宙ステーション(ISS)の船外で4K(3,840×2,160)映像の撮影に成功。ソニーが27日、その映像を公開した。
α7S IIは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が実施したカメラの検証試験の結果、高真空・宇宙放射線・急激な温度変化など、宇宙の過酷な環境に耐えうる耐久性と信頼性を持つとし、ISSの「きぼう」日本実験棟に設置される、新たな船外プラットフォーム用カメラシステムの内蔵カメラとして採用された。
種子島宇宙センターから2016年12月9日に打ち上げられた、ISS補給機「こうのとり」6号機で宇宙に運ばれ、2017年2月8日に「きぼう」の船外実験プラットフォームに設置。現在も、約90分ごとに地球を1周しながら、約400kmの上空で4K映像や静止画の撮影を行なっている。
今回公開された映像は、ISSから見える日本列島の昼と夜の姿で、雪に覆われた峰々の凹凸や、大都市圏の街明かり、色調の違いまでが鮮明に捉えられている。ソニーでは、「高感度性能をもち、高解像度4K動画記録が可能なα7S IIだからこそ捉えることができたもの」と説明している。装着レンズはFE PZ 28-135mm F4 G OSS。
宇宙空間のような低光量環境でも、ノイズを抑えたクリアな高画質撮影ができるカメラであるため、「例えば、宇宙からみる夜の地球などこれまで撮影が難しかった場面や、“こうのとり”などの補給機がISSに近づくシーンなどでも、鮮明な4K映像で記録することが期待されている」という。
α7S IIは、35mmフルサイズ Exmor CMOSセンサーを搭載したミラーレスで、ISO 409600の高感度撮影が可能。広いダイナミックレンジに加え、光学式5軸手ブレ補正機能、画素加算のない全画素読み出しによる4K動画を本体内に記録する機能も備えている。