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Facebook、360度ライブ配信機能を強化。4K VRライブ視聴やブレ補正も

 Facebookは25日(米国時間)、より簡単に360度ライブ配信が行なえるという「Live 360 Ready Program」を導入すると発表。360度動画を投稿できる「Live 360」の機能追加も行なう。

Live 360

 Live 360は3月にすべてのページとプロフィールに導入され、多くの利用者に360度ライブ配信が活用されているという。4Kの360度動画にも対応している。

 新しく導入された「Live 360 Ready Program」は、様々なサードパーティ製360度カメラやソフトウェアソリューションにより、Facebook上での360度ライブ配信を可能にするもの。

 現在、「Insta360 Nano」や「360Fly 4K」など10種類のカメラと7種類のソフトウェアが対応。シンプルにスマホからライブ配信できるだけでなく、高機能なカメラやソフトウェアを利用するパブリッシャーが高度な作品を作ることも可能。

 各カメラのアプリやWebを経由して、Facebookでリアクションやコメントが行なえ、友達やフォロワーとコミュニケーションが可能。Live 360 ReadyProgramに対応するカメラやソフトウェアは、パッケージやWebサイト上にFacebook Liveのロゴが表示される。

「Live 360 Ready Program」対応カメラ

Live360に使用できるカメラ/ソフトウェア

カメラ
Giroptic iO、Insta360 Nano、Insta360 Air、Insta360 Pro、ION360 U、Nokia Ozo、Z CAM S1、360Fly HD、360Fly 4K、360Fly 4K Pro
ソフトウェア
Assimilate SCRATCH VR、Groovy Gecko、LiveScale、Teradek、Voysys、Wowza、Z CAM WonderLive

Gear VRで4K 360度のライブ視聴に対応、予約配信も

 Live 360は既に4K動画に対応しているが、新たに4K画質の360度ライブ配信をVRで見ることも可能になる。Oculus Storeから無料で入手できるGear VR用アプリ「Facebook 360」を使い、リアルタイムかどうかを問わず、360度ライブ配信の映像をVRで見られる。

Gear VRで4K VRのライブ視聴も可能

 また、Live 360においてFacebook Liveの機能「募金するボタン」と「予約配信」を導入。どちらの機能も、Live APIを使って動画に追加できる。

 「募金するボタン」では、Live 360の配信中に認証ページにおいて、米国に本拠を置く対象の非営利団体のための募金を集められる。ライブ配信に「募金するボタン」を追加することで、視聴者に支援を求めることも可能。

 また、「予約配信」の機能を使えば、視聴者がいつアクセスすればよいかが分かり、ライブ配信する側も、視聴者が既に待っている状態で配信を始められる。予約配信機能は、Live APIまたはライブ配信ツールを通じて、Live 360でも利用可能になり、ライブ配信の正確な時刻をフォロワーに通知可能。ライブ配信の通知はニュースフィードに表示されるほか、通知を受ける利用者は、配信直前にリマインダーが表示されるように設定すれば、アラートを受け取ることが可能。「この機能で360度ライブ配信を告知し、視聴者の口コミや期待感を醸成するために活用してもらいたい」としている。

 Live 360 Ready Programへの参加を検討しているカメラやソフトウェア関連の企業に対し、Live 360のサイト上での登録を案内している。「募金するボタン」の追加や「予約配信」の設定について書かれている「Live 360スタートガイド」を同サイトからダウンロードできる。

動画のブレを補正する「スタビライズ機能」や、見どころの案内も

 Live 360には、新たに「スタビライズ機能」を追加。動画に多少のブレがある場合、アルゴリズムが発見し映像を補正するという。

 Live360で配信後、ガイドツールを使って、配信の中の一番の見どころを紹介することも可能。 このツールで見どころを設定すれば、自動的にその部分に視聴者を誘導できる。動画を編集する際は、「360 Controls」タブを通して、「360 ガイド」にアクセスできる。

動画の見どころなどを視聴者にわかりやすく伝えられる

 360度ライブ配信で最も注目を集めた部分は、「ヒートマップ」で確認できる。視聴者がどの部分に最も関心をもったかが分かるツールで、ユニークアクティブビューアー数が20,000人以上の動画が対象となる。「ページインサイト」からアクセス可能。

 配信先を増やすため、360度ライブの配信終了後に、異なるページや投稿で動画を再利用できる「クロス投稿」にも対応。より幅広い視聴者へ届けられる。

 Facebookは今週末にイベントを開催予定で、米国時間7月28日~30日に動画で配信。クリエーターとのネットワークを持つBlend Mediaと提携し、上記の様々なカメラを使って、世界各地で作成されたLive 360の映像をシェアする。日本からはLIFE STYLEが参加する。