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ヤマハ、初音ミクの歌声を演奏できる“ボーカロイドキーボード”。スマホで歌詞入力

 ヤマハは、初音ミクをはじめ、最大5種類のVOCALOID歌声をキーボードで演奏できる新しいスタイルの楽器「ボーカロイドキーボード」(VKB-100)を12月に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は4万円前後(税込)。

新しいスタイルの楽器「ボーカロイドキーボード」(VKB-100)

 VOCALOIDは、歌詞とメロディーを入力するだけで、人工の歌声を作り出せる歌声合成技術と、それを使ったパソコン用のソフトだが、VKB-100はその技術をキーボードに投入したもの。

 あらかじめシンガー「VY1」の歌声ライブラリが搭載されているほか、スマートフォン/タブレット用の専用アプリを使い、Bluetooth経由で最大4人(初音ミク/Megpoid/IA/結月ゆかり)までシンガーを追加できる。追加には費用がかかるが、最初の1人については無償で追加できる。

最大4人(初音ミク/Megpoid/IA/結月ゆかり)までシンガーを追加できる

 歌詞は、あらかじめ5種類のボーカロイド曲の歌詞がプリセットされているほか、ユーザーが専用のスマホ/タブレット用のアプリで事前入力可能。鍵盤やボタン操作で自由にメロディーや歌い方を変化させられるため、シンガーにオリジナル曲、 既存曲を問わず様々な楽曲を歌わせて楽しめる。

 楽器との一体感が得られるよう、一般的なキーボードと異なり、肩からさげて演奏できるミニ鍵盤タイプのショルダーキーボードデザインを採用。左手で操作子をコントロールし、声色に表情を付けながら、右手でメロディーを奏でる。「演奏する気持ちよさを味わえる楽器」になっているという。本体背面にスピーカーも搭載しているため、キーボード単体でも使用できる。

使用イメージ

 VOCALOIDの世界を、「専門知識の無い方にももっと楽しんでもらいたい」という想いから作られたという。これまでもニコニコ超会議などに試作品の参考出品しており、そこで寄せられた声を取り入れ、改良しながら完成させた。

 9月1日~3日に、幕張メッセで開催される「マジカルミライ」のヤマハブース内で体験できる。