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'17年のmoraハイレゾTOP 100は8割がアニソン。ハイレゾ化希望は「水樹奈々」

 レーベルゲートは21日、音楽配信サービス「mora」の実績を元に分析した「2017年 音楽配信トレンド」を発表。ハイレゾ配信楽曲数は前年比約140%となり、iPhoneからのハイレゾ楽曲売上が188%と成長。また、ハイレゾの年間トップ100作品のうち、アニソンの割合が78%を占めるなど、アニソンとスマホが市場をけん引する結果となった。

moraのハイレゾ楽曲数(左)と、iPhoneからのハイレゾ楽曲購入金額(右)

 moraのハイレゾ配信楽曲数は、新譜以外にも、過去にヒットした旧譜アルバムのハイレゾ配信用リマスタリングなども積極的に行なわれ、前年比140.5%に伸長。 12月15日にはThe Beatlesがアルバム「Sgt. Pepper‘s Lonely Hearts Club Band (Deluxe Anniversary Edition)」で初のハイレゾ音源配信を解禁。デイリー1位となった。今後もハイレゾ楽曲数の増加を見込んでいる。

 特にiPhoneからのハイレゾ音源購入金額が、前年比188.5%と大きく増加。iPhoneの新機種発売でユーザーが増え、ハイレゾ音源で懸念されている容量問題が緩和されたことなどが影響したと見ている。また、各キャリアが通信制限までの余裕のあるプランを提供しはじめたことや、iOSの「mora player」アプリがバージョンアップにより無償でDSD再生にも対応したことも理由として挙げている。

 なお、スマートフォン「Xperia」のハイレゾ対応機種の累計販売台数は1,359万台(2017年10月時点/ソニーモバイル調べ)。スマートフォンでのハイレゾ音源購入は今後も拡大すると見ている。

TOP 100曲はアニソン78%。水樹奈々やB'z、ミスチルのハイレゾ化を要望

 ハイレゾ音源に絞ったシングル(単曲)の年間ダウンロード数1位は、DAOKO×米津玄師の「打上花火」。TOP 100内には、アニメ声優関連のアニソン楽曲が78曲ランクインした。人気の理由として「アニソンを好んで聞くリスナーの高音質・高品質を求める特性」や、「テレビ放送・映画上映併せて年間約300本のアニメが制作されたこと」、「TOKYO MX1で2017年4月からアニソン音楽番組『アニ☆ステ』の放送が開始されたこと」を挙げている。

2017年ハイレゾシングルTOP 10(左)と、TOP 100の楽曲ジャンル内訳(右)
2017年ハイレゾシングル1位「打上花火」(DAOKO×米津玄師)

 moraが12月15日~19日に実施したアンケート「ハイレゾ音源配信して欲しいアーティストは? 」への回答で1位になったのは水樹奈々。B'z、Mr.Childrenらが続いた。6位には、アルバム「BOOTLEG」がヒットした米津玄師、9位には星野源がランクインするなど、「ハイレゾ音源の認知が幅広い層にまで広がってきている」としている。

水樹奈々
ハイレゾ音楽配信をして欲しいアーティスト(moraアンケート)

1位 水樹奈々
2位 B'z
3位 Mr.Children
4位 中島みゆき
5位 サザンオールスターズ
6位 米津玄師
7位 山下達郎
8位 安室奈美恵
9位 星野源
10位 竹内まりや