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Acoustune初の完全ワイヤレス「HSX1001 Jin -迅-」。チャンバー分離でパーツ交換も
2025年1月31日 11:00
ピクセルは、Acoustuneブランド初となる完全ワイヤレスイヤフォン「HSX1001 Jin -迅-」を2月8日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は89,960円前後。発売に先駆け、1月31日により予約受付を開始する。
ワイヤレスモジュール「M:01」と音響チャンバー「C:01」が分離する構造が特徴の完全ワイヤレスイヤフォン(TWS)。ユーザーの手でモジュールの着脱が可能となったことで、各パーツを交換して使い続ける、音響チャンバーを有線接続用イヤフォンとして活用するなど、「従来のTWS製品と比べてより長く、より柔軟なライフタイムを実現した」としている。
また、モジュールが分離することで、従来のTWS製品では実現が困難だった音響部分への金属筐体の採用が可能になった。ワイヤレスの安定した接続を確保しつつ、金属筐体の優れた音響特性によってドライバーユニットの性能を最大限に発揮するという。
音響チャンバー「C:01」には、独自開発のドライバーユニット“改良型第3世代ミリンクスドライバー”を搭載。人工皮膚や手術縫合糸などに使われ、振動板素材としても非常に高い音響性能を誇るというポリマーバイオマテリアル「Myrinx(ミリンクス)」を採用。ドライバー構造に最適化した10mm径の振動板は、軽量でありながら高い強度と柔軟性を合わせ持ち、過渡特性に優れた高解像度且つ広いダイナミックレンジで音楽の再生する。
ミリンクスドライバーをTWS製品に搭載するにあたり、これまでのイヤフォンの開発で得られた様々な知見と技術をベースに、ワイヤレスモジュールのDSPとの組み合わせやチャンバーの容積も含めて再設計。TWSに最適化された専用チューニングにより、ミリンクスドライバーの新たな可能性を引き出したとしている。
ワイヤレスモジュール「M:01」は、TWSの開発で実績のあるANIMAブランドと共同で開発。Bluetooth 5.4準拠で、LDACやaptX Adaptiveのほか、SBC、AAC、aptX、aptX Losslessをサポート。Snapdragon Sound Technology Suiteにも対応する。
ANIMAのスマートフォン用アプリ「ANIMA Studio」に接続することで、本体設定やファームウェアアップデートを簡単に行なえるだけでなく、ANIMA製品同様にAdvent Voice(操作時音声の着せ替え)機能にも対応する。
C:01のハウジング素材には、剛性と軽量性を両立するアルミニウムを採用。アルマイト処理を施したCNC切削加工の筐体は、美しい外観と滑らかなフィッティング、そしてミリンクスドライバーとの相性に優れた音響特性を実現。
M:01には安定した通信のために樹脂筐体を採用。表面には一眼レフカメラ等でも使用されるレザートーン塗装が施され、音響チャンバーと組み合わせても違和感のない重厚感のあるデザインとなった。さらにアルミニウムと樹脂の組み合わせにより、Acoustuneが持つ金属筐体のイヤフォン開発の技術を生かしつつ、TWSとしても運用しやすい軽量な本体に仕上げている。
今後のアップグレードオプションとして、新型のモジュール単体での発売も予定。M:01と交換できるMシリーズ(Module/有線・無線モジュール)、C:01と交換できるCシリーズ(Chamber/音響チャンバー)を展開し、ワイヤレスモジュールを交換することでファームウェアアップデートでは対応できない新たな機能を追加できるほか、音響チャンバーを交換することで全く異なるサウンドを楽しめるようになるという。
音響チャンバーと組み合わせて有線イヤフォンとして使用できる、有線接続用モジュールの発売も予定している。複数の音響チャンバーが手元にある場合でも、様々な環境に合わせて使用できる。
最大連続再生時間は約15時間。充電時間はイヤフォンが約1.5時間、充電ケースが約2時間。重量はイヤフォン片側約9.5g、充電ケースは約60.5g。充電ケーブル、キャリングケース、イヤーピース「AEX70」(S/M/L)、「AEX50」(S/M/L)各1セットなどが付属する。