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キヤノン、超高感度のフルサイズセンサー搭載ネットワークカメラ

 キヤノンは、35mmフルサイズセンサーを搭載した超高感度ネットワークカメラ「ME20F-SHN」を2月中旬に発売する。「夜間の重要施設、河川・国境や、災害現場などのモニタリング」などの監視業務での利用を想定しており、価格は360万円。

ME20F-SHN

 35mmフルサイズの約226万画素CMOSセンサーにより、最低被写体照度0.0005ルクス(最大ゲイン275dB時)の超高感度と低ノイズを両立し、星明かりなどのわずかな光でもカラー撮影ができるという。'15年に発売したME20F-SHの機能を継承しながら、ネットワーク映像出力に対応。LAN端子経由で映像出力するため、遠隔地からもリアルタイムでの映像確認が行なえる。

肉眼で見たイメージ(右)とME20F-SHNで撮影した映像(左)

 レンズマウントは、EFマウントで、キヤノンEFレンズを装着可能。用途や撮影シーンに応じて、効果的な画角や明るさのレンズを選択できる。セキュリティ用途向けに、文字や人物を視認しやすい「クリスプイメージ」を搭載。露出やシャープネス処理により、明るく鮮明な画質を実現しながら、暗いシーンではノイズ低減によりデータサイズを抑制する。

クリスプイメージ未使用
クリスプイメージ使用

 また、立ち入り禁止エリアへの侵入やカメラへのいたずらなどの異常事態を自動検知できる6種類の「インテリジェント機能」を搭載。警報器の発報や警告灯の点灯など、外部機器とも連携できる。録画サーバーではなく本体内のmicroSDカードへの記録も可能。

背面

 映像圧縮形式はMPEG-4 AVC/H.264とJPEG(ネットワーク出力時)。LAN出力のほか、3G/HD-SDIやHDMI出力に対応。音声記録にも対応している。外形寸法は102×113×116mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.3kg。