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ガンダム&シャアザクが宇宙へ。小型衛星「G-SATELLITE」から東京2020へエール

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は15日、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(東京2020組織委員会)が企画する「宇宙から東京2020エール!」第2弾の内容を発表。ガンダムとシャアザクのガンプラを搭載した超小型衛星「G-SATELLITE」を宇宙空間に放出し、東京2020大会への応援メッセージを宇宙から地球に向けて発信する。

「G-SATELLITE 宇宙へ」
(C)Tokyo2020 (C)創通・サンライズ

東京2020組織委員会が推進している「ONE TEAM PROJECT」は、日本を代表するアーティストや作家、漫画家、映画監督などのクリエイターやイノベーターの協力の下、東京2020大会を盛り上げるプロジェクト。JAXAも参加しており、「宇宙から東京2020エール!」企画第1弾では漫画「宇宙兄弟」とコラボ。作者の小山宙哉氏が書き下ろした「東京2020応援パラパラ漫画」で宇宙から地球にエールを届けた。

今回の企画第2弾「G-SATELLITE 宇宙へ」では、東京大学がガンダム、シャアザクのガンプラを搭載した超小型衛星「G-SATELLITE」を開発。搭載されるガンプラには、過酷な宇宙環境に耐える素材と塗料を使用するという。宇宙空間へ放出される際にはG-SATELLITEのコックピットに格納され、地球周回軌道に乗った後にコックピットが展開して宇宙空間に現れる機構となっている。

超小型衛星「G-SATELLITE」イメージ図 ※計画段階
(C)中須賀船瀬研

G-SATELLITEは、’18年に地球周回軌道上で正常動作を確認した人工衛星(外形寸法10×10×30cm)をベースとしており、’19年秋に完成した衛星がJAXAに引き渡される予定。その後、補給船に積んで国際宇宙ステーション(ISS)へ打ち上げ、’20年3~4月頃にISSのきぼう日本実験棟から宇宙空間へ放出するという。

東京2020大会の期間前から期間中にかけて、地球周回中のG-SATELLITEから応援メッセージを発信する。具体的には、ガンプラの足元にメッセージを表示する電光掲示板を搭載し、目はオリンピックカラーの5色に変化。これらを撮影するために、G-SATELLITEには7台のカメラを備える。