ニュース

Apple Watch単体でアプリ追加、騒音警告も。「watchOS 6」今秋提供

アップルは4日、開発者会議「WWDC 2019」において、Apple Watch向け「watchOS 6」を発表した。Apple Watchにアプリを直接追加できるApp Storeを導入し、新しい動的な文字盤デザインも採用。ヘルスケア機能も強化される。今秋に提供予定で、Apple Watch Series 1以降で無料アップデートできる。

watchOS 6

watchOS 6では、Apple Watchにアプリを直接追加できるApp Storeを初めて導入。ユーザーはウォッチ画面用に設計されたApp Storeの画面や、Siriの音声検索でサードパーティのアプリを探し、簡単にインストールできるとする。また、iOSアプリ無しでもApple Watch上で独立して動作する、Apple Watch専用アプリを開発者が構築可能になった。

Apple Watch用App Store。アプリをウォッチに直接インストールできる

コンサートやスポーツイベントなど、大音量により聴覚に悪影響を及ぼす可能性がある環境で、ユーザーの聴覚保護のために警告する機能を新搭載。「ノイズ」アプリが周囲の騒音レベルをリアルタイムで検知し、90デシベルに達するとユーザーに通知する。

ノイズアプリの画面

アクティビティアプリには新しい「トレンド」タブを用意。活動カロリーや運動時間、歩くペースなどの主要な指標の傾向を一目で確認できるようになる。過去90日間の活動量が過去365日間と比較して減少傾向になっている場合、アプリがユーザーにコーチングを提供するという。

アクティビティアプリの「トレンド」タブで活動量の傾向を把握できる

文字盤のデザインには、動的な新しいウォッチフェイスとカスタマイズオプションが導入され、気に入ったアプリや連絡先、情報にアクセスしやすくなるという。

そのほか、ボイスメモアプリがApple Watchに対応。Apple Booksで購入したオーディオブックをAudiobooksアプリで直接聴くこともできる。ヘルスケア関連では、女性の月経周期管理機能に対応。電卓アプリも新しくなり、チップ計算などが行なえるようになる。

新しい開発者ツールとして、音楽やラジオ、PodcastをストリーミングするためのオーディオAPIなどが提供される。

ボイスメモアプリがApple Watchに対応