東京スカイツリーの色が「スカイツリーホワイト」に決定

-かすかに青みがかった伝統色の“藍白”がベース


東京スカイツリーの完成イメージ

2月26日発表



 東武鉄道株式会社と東武タワースカイツリー株式会社は26日、東京都墨田区業平橋・押上地区に建設中の「東京スカイツリー」のカラーデザインが「スカイツリーホワイト」に決定したと発表した。

 「スカイツリーホワイト」は、日本の伝統色である「藍白」(あいじろ)をベースにしたオリジナルカラー。「最も薄い藍染めの色で、純白よりもかすかに青みがかった白色は、青い空に映え、鮮やかな印象を与える」としている。

 塔体部分は、白を基調とし、藍染めの技法で白に青みを加えることで「白磁のように青みがかった白が繊細な輝きを放つ」デザイン。エレベーターシャフトはグレーで、白い塔体の造形に奥行き感を与えるという。展望台はガラスとメタリック色のパネルを採用。頂部は鮮やかな白で「先進性と未来を表す」としている。

 カラーデザインを監修した元東京芸術大学学長、島根県芸術文化センターセンター長の澄川喜一氏は「日本人の伝統的な美意識に通じる『白』は、東京スカイツリーの“シンプル イズ ビューティフル”な形に最も適した色。時刻、天候、季節、さらに花火や新しいライトアップにより変化に富んだ、世界に誇れる輝く未来のシンボルタワーの出現となるだろう」とコメントしている。

 東京スカイツリーの開業は2012年春を予定。高さは610mで、電波塔としては世界一になるという。施設内には2つの展望台が用意され、放送施設や、店舗、レストランなどが入る予定。

「スカイツリーホワイト」は、青空や夕焼け空の下にも溶け込むとしている

展望台から都心を一望できる


(2009年 2月 27日)

[AV Watch編集部 中林暁]