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新東京タワーの名称が「東京スカイツリー」に決定
−総投票数110,419票の約3割の票を獲得


6月10日発表


ロゴマークも木をイメージ。カラフルな円形の模様は葉っぱや花を表しており、若さを表す萌黄色(もえぎいろ)や、伝統を表す常磐色(ときわいろ)など、日本古来の色彩が使われているという

 東武鉄道株式会社新東京タワー株式会社は10日、2012年の開業に向けて作業を進めている610m級の「新タワー」の名称を「東京スカイツリー」(TOKYO SKY TREE)に決定した。これに伴い、新東京タワー株式会社の名称も、同日付で東武タワースカイツリー株式会社に変更された。

 新タワーの名称は2007年10月から11月にかけて一般公募を行ない、その中から6つの候補を選出。4月1日から5月30日まで、6つの候補から1つを選んで投票してもらう一般投票を実施していた。総投票数は110,419票。候補に挙がっていた名称は以下の通り。

 名称候補は、以下のとおり。()内は今回の得票数。

  • 東京スカイツリー(32,699票)
  • 東京EDOタワー(31,185票)
  • ライジングタワー(15,539票)
  • みらいタワー(13,915票)
  • ゆめみやぐら(9,942票)
  • ライジングイーストタワー(6,426票)

東武タワースカイツリーの宮杉欣也社長

 決定した名称について、東武タワースカイツリーの宮杉欣也社長は「空に向かって伸びる大きな木をイメージした名前。ツリー(木)のそばに人々が集まり、心を寄せ合う豊かなコミニュティを形成したい。CMで“この木なんの木、気になる木♪”というものがあったが、あの木のような存在をイメージして欲しい」と、名前に込められた願いを語る。

 なお、総投票数110,419票(有効投票109,706票)の男女比は、男性が53.4%、女性が44.9%、不明が1.7%。新タワー名称検討委員会の一員で、作詞家の阿木耀子さんは「こうした投票で、男性の比率が多いのは珍しいこと。決定したスカイツリーという名前をこうしてあらためて見ると、“やっぱりこれだったんだ”という思いです」と感想を述べた。

 言語学者の中央大学 飯田朝子准教授は「非常にユニークで美しい名前。環境問題に関心が集まっているが、ツリーという名前が選ばれたのは“東京がますます緑豊かな地域になって欲しい”という願いの現れではないか」と分析。その上で「これまではタワー型の建物は“○○タワー”と名付けられることが多かったが、これを機に、タワーからツリーへ移り変わるかもしれない」と予想した。

作詞家の阿木耀子さん 言語学者で中央大学 飯田朝子准教授

 島根県芸術文化センターセンター長の澄川喜一氏は、奈良の五重塔をイメージしたスカイツリーのデザインを説明。「五重塔以上のシンボルになって欲しい」と期待を込める。スカイツリーのライティングデザイナーを務めるシリウスライティングオフィス代表の戸恒浩人氏は「初めて聞いた時から、耳に心地よい名前だと思っていた。名前の通り、大樹のように見守り、大地に根を張って新しい活気を東京に広げるような存在になって欲しい。私たちも(ツリーの)綺麗な夜の姿を作っていきたい」と意気込みを語った。

 墨田区の山崎昇区長は「阿木さんが“スカイツリーという言葉からジャックと豆の木を連想する”と言っていたのが気になって、数十年ぶりに読み返した。子供達に夢を与えるような存在になって欲しい」と語った。なお、投票者の居住地域が最も多かったのは東京(24.5%)で、以降は埼玉県(15.1%)、神奈川県(8%)、千葉県(7.6%)と関東地方が続く。その後は大阪府(4%)、北海道(2.8%)、兵庫県(2.5%)などが多く「偶然かもしれないが、関東を除くと、通天閣のある大阪、テレビ塔のある名古屋、五稜郭タワーなどがある北海道など、タワーのある場所からの投票が多いと感じられた」という。

墨田区の山崎昇区長も出席 島根県芸術文化センターセンター長の澄川喜一氏 スカイツリーのライティングデザイナーを務めるシリウスライティングオフィス代表の戸恒浩人氏


■ 東京スカイツリーの概要

 東京スカイツリーの建設地は、東京都墨田区押上・業平橋地区。同地区で推進されている多機能複合型の開発プロジェクト「Rising East Project」の中核事業として計画されている。2008年7月に着工開始し、2011年12月の竣工、2012年春の開業を目指しており、今回各工事段階のイメージイラストも公開された。

模型も登場 東京タワーも含め、各国の代表的なタワーとの比較図 計画予定地のイメージ図。2008年8月の着工時のもの。地盤に穴を掘ってコンクリートを流し込む工法を採用。杭を打ち込む作業が無いため、騒音や振動が少ないという

2009年8月頃のイメージ図。鉄骨が地上200m程度まで伸び、存在感が出てくる。足元の商業施設やオフィスなどの建設も進む 2010年11月には450mまで伸び、第二展望台まで完成。送信アンテナの「ゲイン塔」は、地上で組み立てられ、タワーの中心を通して引き上げてから取り付けるという 2011年12月に竣工。外装や内装などを仕上げ、2012年の春にオープンする予定

 高さは電波塔として世界一になるという約610mを予定。第1展望台を350m地点に、第2展望台を450m地点に設置予定。さらに、放送施設も準備予定で、2007年12月には地上デジタル放送について、NHKと大手キー局の在京放送事業者6社と利用予約契約を締結。開業後は放送塔としての利用が見込まれている。

 また、タワーの周囲には商業/ビジネス施設も併設される予定。東京の新しい観光地として、今後はマスコットキャラクターの作成など、PR活動も積極的に行なっていくという。

模型は非常に精巧に作られている 展望台の形状 商業施設なども周囲に作られる

都心を一望できる新タワーのイメージ 隅田側から新タワーを望む 第1展望台から見た隅田川の花火

□新東京タワーのホームページ
http://www.rising-east.jp/top.html
□東武鉄道のホームページ
http://www.tobu.co.jp/
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【3月19日】新東京タワーの名称候補決定。4月より一般投票
−「東京EDO」など。大江戸や新東京は外れる
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【2007年10月26日】“新東京タワー”の名称をWebとハガキで公募開始
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【2006年7月4日】新東京タワーのデザインを安藤忠雄氏らが監修
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【2006年3月31日】新東京タワーの建設地が「墨田・台東エリア」に決定
−押上・業平橋駅周辺地区。高さは約610m
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【2006年3月14日】墨田区、「第2東京タワー建設地決定」報道を否定
−「現在も協議中であると認識している」
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20060314/tower.htm
【2005年3月29日】“第2東京タワー”、墨田・台東エリアが第一候補に
−高さ約610m、概算建設費は約500億円
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050329/tower.htm

(2008年6月10日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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