石川県珠洲市で地上アナログの停波リハーサルを実施

-2009年度内に停波実験。2011年に向け問題抽出



 総務省は6日、地上アナログ放送の2011年7月24日停波に向けたリハーサルの実施地域を、石川県珠洲市とすることを決定した。

 このリハーサルは、アナログ放送の停波に向けての諸課題を抽出するためのもの。2008年12月に策定した「デジタル放送推進のための行動計画(第9次)」で、2009年度内に実施することが定められており、12月から実施への協力地域調査を行なっていたところ、5つの市町村から回答があった。検討の結果、石川県珠洲市に決定したという。

 総務省では、平成21年度(2009年度)の予算案に、アナログ放送終了リハーサルのための調査研究費約3,600万円を計上。リハーサルは、小規模なエリアで、実際にアナログ放送を終了し、そこで生じる課題を抽出し、2011年の全国一斉終了の際の対策検討に役立てることを目的としている。

 具体的な実施方法や停波時期については、関係地方公共団体と今後調整するとしているが、「放送の終了」だけでなく、地域住民への周知広報の段階から「リハーサル」ととらえ、その方法/過程における問題を検証していく。検証に当たって、リハーサル地域に「総務省テレビ受信者支援センター(デジサポ)」の支所を設置。地方公共団体と連携した周知広報や、デジタル放送対応へのサポートなどを行なっていく。

 リハーサル実施地域の石川県珠洲市は、能登半島の最先端に位置し、面積は247.2km2。人口は17,892人、世帯数は6,578世帯。ケーブルテレビ整備率は100%で、接続率は63.1%。


(2009年 4月 6日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]