OVA「聖闘士聖矢」から柿原/平野/水樹さんらがメッセージ
-6月にBD/DVD発売。声優11名が魅力を語る
株式会社バップからBlu-rayとDVDで6月24日より順次発売されるOVAシリーズ「聖闘士星矢 THE LOST CANVAS冥王神話」。そのアフレコ現場から、柿原徹也さん、下野紘さん、平野綾さんら出演声優からのメッセージが届いた。
聖闘士星矢 THE LOST CANVAS冥王神話 |
※ジャケットとは異なります (C)車田正美・手代木史織/秋田書店・TMS |
主人公は日本人の血を引く、ちょっと乱暴だが正義感の強い少年・テンマと、絵を描くのが好きな心優しいアローンの2人。性格は正反対だが、2人は仲の良い友達だった。だが、テンマが独学で小宇宙(コスモ)を体得し、聖闘士となるべく修行に出る頃、アローンはその清らかな心ゆえに、冥王ハーデスが転生するための肉体に選ばれ、豹変してしまう。嘆き悲しむテンマは、強くなってアローンを取り戻すと心に誓うのだが……。
全13話、6巻構成を予定。1巻は第1話「約束」と、第2話「ハーデス覚醒」を収録し、本編の総収録時間は45分。価格はBDビデオ版(VPXV-71059)が7,560円、DVDビデオ版(VPBV-13345)が6,510円。詳細は既報の通り。
■ 「みんな大切に思っている作品だと実感」平野綾さん
演じるキャラクターについて、テンマ役の柿原徹也さんは「子供のころから憧れていた世界ですので、主人公の天馬星座(ペガサス)の聖闘士(セイント)として携われることは光栄です。自分らしいテンマを生み出して、より多くの人たちに共感していただけると嬉しいな、と思います」と語る。
アローン役の下野紘さんも「声優になる前から知っているような大きな作品なので、ありがたくもあり、同時に責任を感じます」と喜びを表し、自身のキャラクターについて「偉い立場の人をやったことの無い僕が、『冥王』をやらせていただいて、毎回緊張しながら、やりがいを感じています。あの下野紘がハーデス、というのを認めてもらえるように気合を入れて取り組みたいです。それぞれのキャラクターが持つ思いと、彼らの言葉を聞いて色々感じていただけるといいですね」と語った。
(C)車田正美・手代木史織/秋田書店・TMS |
アローンの妹で、女神アテナとして育てられるサーシャを演じている平野綾さんは「私自身は内容までは知らなかったのですが、この役が決まってからの周りの人たちからの反響がすごくて、みんな大切に思っている作品なんだな、と実感しました。この作品もみんなから思い返していただけるように、私なりの『アテナ』を演じていきたいです」と話す。「長い作品になると思いますので、サーシャと向き合っていけるのが楽しみです。サーシャが戦うのは最後になるのかな? と思っているんですが、それまでのテンマたちの戦いとサーシャがどうなっていくのか、注目して下さい」とファンにメッセージ。
一角獣星座(ユニコーン)の青銅聖闘士(ブロンズセイント)として冥王軍と戦う耶人(ヤト)役の阿部敦さんは、「まさか自分が聖衣を着られる日が来るとは思ってもいなくて、本当に嬉しいです。今回の作品も手に汗握る熱い戦いが魅力だと思いますので、注目して下さい。柿原君の天馬星座と僕の一角獣星座の馬コンビで、頑張ります」と話した。
■ 水樹奈々さん「おもいっきり暴れてテンマたちを苦しめたい」(笑)
「これだけ人気のある作品が、これからまた新しく展開していくことにワクワクします」と話すのは、テンマたちを助ける女戦士、ユズリハ役の小林沙苗さん。「かっこよく戦う女性をアピールできたらと思います。見ている人が憧れるような作品になると思います」という。シリーズの大きな魅力である戦闘シーンにも期待できそうだ。
テンマの聖闘士としての素質を見抜く、黄金聖闘士(ゴールドセイント)の童虎役を務める三宅健太さん。「小宇宙(コスモ)の爆発」って言うくらい、エネルギーの溢れている作品ですよね。昔からのファンももちろんですが、これから「聖闘士星矢」の世界を知る人たちにも心を掴んで離さない作品になってくれるといいな、と思います。童虎という歴史を跨いで登場するキャラクターを演じられるのは嬉しいです」と語った。作品の魅力は「神様レベルの大きい力のぶつかりあいと、もっと深いところでの命のぶつかりあいというのがすごく印象的な作品だと思います。その魅力が伝えられるように頑張ります」とのこと。
「子供のころ、お兄ちゃんがいる友達はみんなハマってました」という水樹奈々さんは、アローンを冥王ハーデスに目覚めさせ、冥王軍を統轄するパンドラを演じる。「私の演じるパンドラはアローンをたぶらかしてハーデスにしようとたくらむ悪いやつです(笑)。大人かと思いきや、サーシャに嫉妬心を燃やしたり、心の赴くままに行動してトラブルを起こしてしまう女性です。おもいっきり暴れてテンマたちを苦しめていきたいと思うので、よろしくお願いします」と笑う。
■ 柿原さん「それぞれの“正義”がぶつかる」
(C)車田正美・手代木史織/秋田書店・TMS |
三木眞一郎さん(シオン役)は、「このようなスケールが大きく、なおかつ密度の濃い作品に参加できることはありがたく思っています。シオンは一見クールだけど実は自分なりの思いを秘めた強い男、という印象ですね」。櫻井孝宏さん(ミーノス役)は、「悪者でありながら、自分なりの美学や信念を持っている人物だと思いますので、そういうところも大事に演じていきたいです」と、それぞれの想いを語る。
関俊彦さん(教皇役)は、「教皇ということで今のところ僕より偉い人がいないのですが、これからお兄さんが出てきてしまうと僕の立場が弱くなって悔しいです(笑)。うちのチームは黄金聖闘士とか、白銀聖闘士とか、青銅聖闘士とか、いい役者が揃ってるんで、ハーデス軍に負けないように頑張りたいです(笑)」と話し、今後の展開については「テンマ、アローン、サーシャの運命の行方に注目してほしいのはもちろんですが、魅力的な女性キャラが出ているので、彼女たちが活躍して男性ファンが増えるといいですね(笑)」と話す。
「聖闘士星矢」は多分、中学時代に僕が初めて声に出して読んでみた作品だと思います。そういう思い出もあるので、感慨深いですね」という保志総一朗さん(チェシャ役)。「チェシャは猫がモチーフの曲者っぽいので、そのあたりが楽しみです。聖闘士は一度見た技は二度通用しないはずなので、テンマの流星拳がどこまで通用するのかも見どころですね(笑)」とファンならではの視点も。
柿原さんは作品について「登場人物にはそれぞれの正義があって、彼らの心と心のぶつかりあい、そして彼らが見せる優しさ、そういうところが魅力だと思うので、丁寧に表現していきたいです」と、今後のアフレコに向けての意気込みを見せてくれた。
(2009年 4月 10日)
[AV Watch編集部 中林暁]