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ソニーから商標・特許を継承して独立。日本発・世界最小スマートウォッチ「wena X」

augment AIは、日本発・世界最小を謳うスマートウォッチ「wena X」のクラウドファンディングを、GREEN FUNDINGで3月20日11時より開始する。ラインナップは、ラバー製バンドがセットになった「wena X loop rubber」(56,800円)、ラバーバンドと本革カーフレザーバンドがセットになった「wena X leather」(64,800円)、ラバーバンドとSUS316L(サージカルスチール)製バンドがセットの「wena X metal」(64,800円)。

クラウドファンディングでは、ラバーバンドのみの「wena X loop rubber」を先着500本限定で18% OFFの46,800円で購入できる超早割などを用意する。製品は12月末から順次発送。

wena Xは、“腕時計に取り付けられるスマートウォッチ”をコンセプトとしたデバイスで、本体にバッテリーと1.53型フルカラーのカーブAMOLED(有機EL)ディスプレイを備える。

今回のwena Xは4代目

これまでwenaはソニーで展開されていたが、同社でwena事業をリードしてきた對馬哲平氏をはじめとするチームが商標・特許を継承しつつ独立して、augment AIを起業。「wenaの美学・哲学はそのままに、引き続き本プロジェクトを推進する」とのこと。

新モデルのwena Xは、腕時計スタイルとスマートバンドスタイルを行き来できる“2ウェイ”構造を採用。特許出願済みのワンタッチ着脱機構により、スムーズに付け替えられ、外出時はフォーマルに腕時計スタイル、運動時や睡眠時は腕時計を外してスマートバンドスタイルなど、シーンに応じて使い分けられる。

本体には手首に沿うように設計されたワイド型カーブAMOLED(有機EL)ディスプレイを搭載。表示領域は従来モデルから約1.7倍に広がったほか、独自の超小型カーブバッテリーや3次元基板実装により、視認性と装着感を両立している。

外装にはスイス製腕時計にも使われるSUS316Lを全金属パーツに採用。高度な金属造形技術であるMIMとCNCを組み合わせることで、アルミや樹脂では表現できない重厚感のある質感を追求したという。

UIは、腕時計の世界観を尊重することを最優先に、細い線と落ち着いた色調で構成された数字フォント・アイコン・グラフを新規開発。ミニマルなデザインを追求し、外観のデザイン哲学をソフトウェアにも落とし込んだとのこと。

対応ラグ幅も16~24mmまで拡大されたほか、完全新規設計により世界最小サイズを実現。機能を強化しつつ、前モデル「wena 3」比で全長8.5%の小型化を実現している。

その小型化を支えたのが上述の新型バックル構造と、超省電力OSの「wena OS(RTOSベース)」搭載によるバッテリー容量の最適化だという。

wena OSは「超省電力」「安定性」「リアルタイム性」を満たすために最適化したというRTOSベースの独自OS。1週間のバッテリー持ちを実現しつつ、3波長統合型光学式心拍センサーと高精度体動補正アルゴリズムにより、心拍センシング精度が86.8%から93.3%に向上している。

ジェスチャー操作にも対応予定

さらにジェスチャーによる片手操作に対応予定で、通知の確認や各種操作を直感的に行なえるという。

wena Xでは、「睡眠」と「運動」を最重要領域として位置づけ、回復までを含めた一連の流れをゼロから再構築した。

睡眠では、東京大学発のスリープテック・ニューロテックスタートアップのACCELStars(アクセルスターズ)と資本業務提携して、wena X向けのAI睡眠分析機能を共同開発した。

これにより、医科学研究に基づく睡眠解析を活用し、4段階の睡眠ステージをはじめとする睡眠指標を高精度に可視化するほか、仮眠検出、スマートアラーム、睡眠スコア、睡眠分析など、日常の行動に落とし込める機能も提供し「ユーザーが無理なく睡眠を整えられるよう支援する」という。

さらに、130種類以上のエクササイズに対応。運動開始を自動検出し、ワンタップでスポーツモードへ移行する。トレーニング効果(有酸素・無酸素)、トレーニング負荷、筋肉回復度・回復時間、VO2Max、フィットネス年齢なども可視化できる。

また、スマートウォッチは生体センシングを通じて睡眠や運動、ヘルスログといった極めて重要な個人データを扱うことから、wena Xでは「信頼性」も重視。取得したデータは日本国内のサーバーで保管し、自社で一貫して管理する運用方針を採用。データの収集・保存・運用までを国内で完結させることで、データの取り扱いにおいても、日本品質を追求する。

wenaは、2026年6月30日に誕生から10周年を迎える。これを記念し、wena Xの始動に合わせて機械式スケルトン腕時計「wena X - 10th Special Edition -」(Silver・Black 各200本)をクラウドファンディング限定価格で先行予約する。

同モデルは、装着感を重視したケース設計と、誕生当初から続くwena純正腕時計のデザインフィロソフィを受け継ぐ、すり鉢状(コンケーブ)の文字板を踏襲。腕時計部分ではなく、「wenaX(バックル部分)が製品としての主役であること」を象徴するフルスケルトンモデルとして仕立てたという。

ムーブメントには極めて希少なスイス製新型機械式「SELLITA SW200-2 S b Power+」を採用。8振動(4Hz)による滑らかな針の動きと、金曜の夜から月曜の朝まで動き続ける65時間のパワーリザーブを両立している。

バンドにはフランスの老舗メゾン、Jean Rousseau(ジャン・ルソー)が手がけるカーフレザーバンドを採用。裏材には汗染みを防ぐラバータッチのカーフレザーを贅沢に使用した。

前モデルとの比較
augment AI株式会社 代表取締役 CEO 對馬 哲平 コメント

ソニーという大きな舞台で育ててきた『wena』事業は、2026年2月28日をもってサービスの提供を終了しました。

wenaは、私が学生時代に考えたアイデアで、10年前、新入社員だった頃に立ち上げた事業です。私にとって人生の一部であり、子どものように大切な存在です。
事業を率いてきた立場として、悔しさと責任を感じていましたが、それ以上に、どうしても諦めきれないという思いを強く抱いていました。

だからこそ、事業の可能性を信じて、商標・特許と開発チームを引き継ぎ、独立起業という決断をしました。温かく送り出してくれたソニーには、感謝してもしきれません。

大企業で培った品質・思想・ものづくりの経験に、スタートアップならではのスピードと覚悟を掛け合わせ、新たな挑戦を続けていきます。

当社へのクラウドファンディングを通じて、日本発のスマートウォッチを応援していただけたら嬉しく思います。

ソニーグループ株式会社 代表執行役 社長 CEO 十時 裕樹 コメント

このたびwena事業に携わってきたチームが、新たな挑戦へ踏み出されることを嬉しく思います。

wenaが創出した、腕時計とテクノロジーを融合させる価値が、スタートアップの機動力とともに進化していくことを期待しています。

ソニーとしても、これまで培ってきたものづくりの精神が次のステージで飛翔することを心より応援しています。