任天堂、「Wii」向け動画配信「Wiiの間」を5月開始
-DSiに転送可能。コンシェルジュが動画をお勧め
任天堂株式会社は23日、ゲーム機「Wii」向け動画配信サービス「Wiiの間」を5月1日に開始すると発表した。「Wiiショッピングチャンネル」からダウンロードして利用する。利用料は無料。映像をニンテンドーDSiに転送する機能なども用意。将来的には有料コンテンツの提供も検討されている。
電通と協力して実施するサービスで、2008年12月に概要が発表されていた。プログラムを起動すると、3Dで表現されたお茶の間が登場。テーブルやテレビなどが置かれており、その部屋に、ユーザーが作成可能なキャラクター「Mii」(ミー)がくつろいでいる。家族や友人のMiiも登場するという。
部屋には時折、「コンシェルジュMii」と呼ばれる芸能人や著名人の姿をしたMiiが来客として登場。お勧めの映像を紹介してくれるので、「見る」を選ぶと映像再生がスタートする。コンテンツについては「テレビや広告に携わっている人が作ってみたかった、新しい視点からの作品を提供していく」という。
視聴した映像を評価したり、友人や家族にコメント付きでお勧めできるほか、ニンテンドーDSiに転送することも可能。同じく5月1日にDSi向けに無料提供されるアプリ「どこでも Wiiの間」をインストールすると、DSiの本体内メモリ、もしくはSDカード内にWiiから映像を転送できる。
なお、帰ってしまった「コンシェルジュMii」は電話で呼び出せるほか、お茶の間のテレビを選択すると、任意の動画が検索/視聴できる。また、カレンダーを選択すると、記念日の説明や、その日に関する豆知識に加え、その日に関連するお勧め動画もピックアップされる。
パートナー企業の動画配信コーナーも用意。映像だけでなく、企業の新製品のサンプルの送付をWiiの間から依頼したり、割引用などのビデオクーポンも取得可能。クーポンをDSiに転送し、店舗で提示するといった使い方もできるという。
(2009年 4月 23日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]