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IMAGICA、Blu-ray制作に独自のバンディング除去技術を採用

−BD版「BLOOD」に採用。BD-J含め、制作体制を強化・拡充


BLOOD THE LAST VAMPIRE Blu-ray版
(C)2000 Production I.G/ANX・SCEI・IPA

6月17日発表

 株式会社IMAGICAは、Blu-ray Discビデオの制作体制強化・拡充の一環として、独自のバンディング(マッハバンド)除去システム「M.A.P.S」をハイビジョン映像に対応させた「HD-M.A.P.S」を開発。5月27日にアニプレックスから発売されたBlu-ray版「BLOOD THE LAST VAMPIRE」などのエンコード過程で採用していることを明らかにした。

 バンディングとは、デジタルアニメのグラデーション部分などに、階調の変化点が等高線のように見えてしまう現象のこと。アニメだけでなく、実写作品のVFXやCGシーンなどでも発生することがある。

 「M.A.P.S」はこれに対し、どの部分で階調表現が出ているか画像解析を行ない、境界線部分をなじませる処理(マッハバンド除去システム)を行なう技術。細かい粒子を画像全体にのせることで境界線部分をなじませる方法と、マッハバンドを除去したい部分の輝度信号と色信号を指定し、その範囲のみM.A.P.Sを使用する方法とを組み合わせることにより、高品質な映像を効率的に生成できるという。

 以下の表は、終盤の1シーンで、オリジナルの映像とHD-M.A.P.Sを適用した映像を比較したもの。フルHDの元データから、違いがわかりやすい2つの部分を実解像度で切り抜いている。

  【 オリジナル 】 【 HD-M.A.P.S使用 】
サンプル
シーン
抜き出し1
小夜の制服の襟の部分に注目。
にじみのようなバンディングが右では消えている
(C) 2000 Production I.G/ANX・SCEI・IPA
抜き出し2
髪の部分を抜き出したもの。こちらも同様に
バンディングが消えている
(C) 2000 Production I.G/ANX・SCEI・IPA

 「BLOOD THE LAST VAMPIRE」では、BDビデオ版のエンコード過程で「HD-M.A.P.S」を採用。400カット以上にも及ぶシーンに対し、カット毎に最適な調整を施すことで、「当時の画像データをさらに美しく、クリアな画質のBD作品としてグレードアップさせることができた」(IMAGICA)という。

 「HD-M.A.P.S」は、そのほかのアニメ作品や実写映画にも既に利用されており、品質や信頼性で顧客から高い評価を得ているという。IMAGICAではこうした技術に加え、オーサリングチェーンの増設やスタッフの増強など、BD製作体制の強化・拡充も実施。メニュー作成などに使用するBD-Jへの対応も進めているという。

 また、ディスクの生産体制については、2008年9月からビクタークリエイティブメディアと資本・業務提携。2009年3月からBD生産体制が本格的に立ち上がっており、BD制作のトータルサポート体制を確立している。

ビクタークリエイティブメディアのディスク生産の模様



(2009年 6月 17日)

[ AV Watch編集部 山崎健太郎]



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