デノン、ハイコンポ「Fシリーズ」3モデル

-小型筐体に高級モデルの技術を投入


7月中旬発売

標準価格:37,800円~49,350円


 株式会社デノンコンシューマーマーケティングは、単品コンポ「Fシリーズ」の新製品3モデルを7月中旬に発売する。価格は下表の通り。

製品型番カラー価格
FM/AMチューナ内蔵アンプDRA-F107プレミアムシルバー(SP)49,350円
CDプレーヤーDCD-F107プレミアムシルバー(SP)37,800円
スピーカーSC-F107SG木目(M)49,350円(ペア)


■ DRA-F107

DRA-F107

 2006年より発売している「CXシリーズ」の技術を出力回路に採用したアンプ。定格出力は65W×2ch、最大出力は80W×2ch(いずれも4Ω時)。

 プリアンプ用の電源回路と、出力段用の電源回路を電源トランスからそれぞれ独立。出力段の動作電流による影響を排除し、小信号を扱うプリアンプ部の解像度を高めているという。

 デジタル信号/アナログ信号のステージを構造的に分離。シールドプレートを配し、信号の干渉を防いでいる。また、信号の入力から出力までの回路をシンプル/ストレートにすることで劣化やノイズを抑制するという。そのほか、後述するスピーカー「SC-F107SG」の特性に合わせた駆動が行なえるスピーカーオプティマイズ回路を搭載する。

 入力はアナログ音声(RCA)×5で、うち1系統はPHONO(MM)。アナログ音声出力(RCA)×2(TAPE/MD)と、サブウーファプリアウト×1も装備する。FシリーズのCDプレーヤーやカセットデッキなどとの連動機能も利用できる。

背面

 さらに、インターネットラジオ機能を備えた別売iPodドック「ASD-3N/3W」を接続できる端子も装備。接続したiPodの再生などが行なえ、DRA-F107の本体ディスプレイにiPodの曲名/アーティスト名表示にも対応する。また、前面にステレオミニ入力を備え、ポータブルプレーヤーなどを接続できる。

 FM/AMラジオは40局までのメモリーが可能。ディスプレイは3段階のディマーが可能。消費電力は85W。外形寸法は250×283×82mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.6kg。



■ DCD-F107

 CDピックアップ部の読み取りから、アナログ信号として出力するまでの経路を短くすることでノイズの影響を抑えた再生が行なえるというプレーヤー。DACは24bit/192kHz対応。サンプリング周波数を8倍に上げてノイズを除去するオーバーサンプリングデジタルフィルタも搭載する。音楽CD以外にCD-R/RW(MP3/WMAファイル)も再生可能。リモコンは付属せず、DRA-F107のリモコンで操作できる。

 前面にUSB端子を搭載。第5世代以降のiPodや、USBメモリ内のMP3/WMAが再生可能。「DRA-F107」のリモコンでiPodを操作可能。iPodの充電も行なえる。ディスプレイにファイル名の表示も行なえるが、日本語表示には対応しない。

 出力は光デジタル音声とアナログ音声(RCA)が各1系統。消費電力は13W。外形寸法は250×260×82mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3.1kg。

DCD-F107背面


■ SC-F107SG

SC-F107SG

 バスレフ型の2ウェイ2スピーカー。ウーファは14cm径で、2層構造のD.D.L.(DENON Double Layer)コーンを採用。軽量ながら剛性を確保し、広帯域で正確な駆動を実現している。また、ユニットフレーム形状の見直しで空気の流れをコントロールし、エッジの不要放射音を低減させた。

 ツイータは2.5cm径ソフトドームで、ネオジウムマグネットを搭載。エンクロージャの振動がツイータフレームに伝わりにくい点接触で設計されている。

 スピーカー端子はバナナプラグ対応で、金メッキ仕上げ。エンクロージャ内部には、剛性を高めて響きをコントロールする響棒を配置。エンクロージャの振動をレーザー解析して効果的に配したという。背面ダクトのチューニングが可能な吸音スポンジを同梱する。

 再生周波数帯域は40Hz~40kHz、クロスオーバー周波数は3kHz、出力音圧レベルは86dB/mW、インピーダンスは6Ω。最大入力は60W。外形寸法は182×237×296mm(幅×奥行き×高さ)、重量は5.2kg。スピーカーケーブル(2m×2本)や、コルク製滑り止め(1シート8枚)が付属する。



(2009年 6月 22日)

[AV Watch編集部 中林暁]