エソテリック、8.8kgアルミプラッタ採用ターンテーブル

-高剛性、無共振を徹底した「VPI Scoutmaster II」


7月初旬発売

標準価格:525,000円


 エソテリック株式会社は、米VPI Industries製のアナログターンテーブル「VPI Scoutmaster II」を7月初旬より発売する。価格は525,000円。

VPI Scoutmaster II

 キャビネットは30mm厚MDF 2枚とスチールプレートによるヘビー・コンパウンド・キャビネットを採用。MDF素材をベースに肉厚のスチールプレートを積層したことで、制振性に優れ、高いハウジングマージンを確保するとともに素材固有の共振を分散し、クリアでナチュラルな音質を実現できるという。スパイクはアルミ製で、先端には高硬度ステンレススチール・ボールベアリングを組み合わせ、振動を効果的に抑制する。

 トーンアームは、VPI独自開発の「JMW-9 Memorialトーンアーム」を採用。鋭利なスパイクによる一点支持構造により、ベアリング・フリクションを実質ゼロにすることで、アームの感度向上などを図っている。また、カートリッジ接続部からトーンアームケーブル接続部まで継ぎ目のない内部配線を採用し、ピュアな信号経路を実現している。

 プラッタは、8.8kgのアルミ製で高いイナーシャを生み出し、そのフライホイール効果により安定した回転精度を実現。内部はステンレス素材との組み合わせにより振動モードを分散している。レコード盤の反りを矯正して吸着性を高めるねじ込み式のレコードクランパーも装備している。

 ベアリング部は、プラッタを下から支えるインバーテッドベアリング方式を採用。プラッタ内部の軸受けには真鍮製カップに薄く加工したテフロンディスクを採用し、プラッタの支点をレコード盤面に極限まで近付けることで、ふらつきのない理想的なベアリング配置を可能としたという。

 モータは24極300rpmのACシンクロナスモータを採用。使用地域の電源に合わせて50Hzと60Hzの2種類を付属している。プーリーはベルト掛け替えにより33/45回転に対応する。消費電力は4W。外形寸法は507×367×250mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約24.6kg。


(2009年 6月 29日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]