藤原竜也と小栗旬共演の舞台「ムサシ」をBD/DVD化

　日本を代表する若手俳優の藤原竜也と小栗旬が共演した舞台「ムサシ」がBlu-ray/DVD化される。9月16日より2フォーマットで発売され、価格は特典映像を同梱した「ムサシ 特別版」がBD版、DVD版ともに10,290円。通常版「ムサシ」(DVDのみ)が6,090円。発売元はホリプロ。販売元はポニーキャニオン。

　吉川英治の｢宮本武蔵｣を元に、井上ひさしが書き下ろし、蜷川幸雄が演出を務めた舞台「ムサシ」をBD/DVD化。2005年｢天保12年のシェイクスピア｣、2007年｢薮原検校｣などでタッグを組んだ“井上×蜷川”2人の新作とあって、話題を集めた。

　キャストには、宮本武蔵役に藤原竜也、佐々木小次郎役に小栗旬という若者に絶大な人気を誇る若手俳優2人を起用。そのほかに鈴木杏、辻萬長、吉田鋼太郎、白石加代子などを起用している。

　BD/DVDの「ムサシ 特別版」には、特典ディスク(DVD)を同梱。その中には、蜷川幸雄をはじめとする主要キャストのインタビューのほか、記者会見から千秋楽までの舞台裏やキャスト・スタッフで赴いた鎌倉建長寺での座禅体験、井上ひさし邸訪問などが収録されている。

　舞台「ムサシ」は埼玉と大阪の2カ所で公演。埼玉公演は「彩の国さいたま芸術劇場 大ホール」にて、2009年3月4日～4月19日まで上演、大阪公演は「梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ」にて、4月25～5月10日まで上演した。

DVD版「ムサシ 特別版」	DVD版「ムサシ」
(C)2009ホリプロ

　豊前国小倉沖の舟島を舞台に行なわれた、宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘「巌流島の戦い」から六年後の元和四年夏、鎌倉は佐助ヶ谷、源氏山宝蓮寺。名もなき小さな寺で、寺開きの参籠禅がとり行われようとしていた。大徳寺の長老沢庵宗彭を導師に迎え、能狂いの柳生宗矩、寺の大檀那である木屋まいと筆屋乙女、そして寺の作事を務めたあの宮本武蔵も参加している。

　ところがそこへ、小次郎があらわれた。舟島でかろうじて一命をとりとめた小次郎は、武蔵憎しの一念で武蔵のゆくえを追い、宝蓮寺でついに宿敵をとらえた。今度こそは「五分と五分」で決着をつけようと、小次郎は武蔵に「果し合い状」をつきつける。世に並ぶ者なき二大剣客、宮本武蔵と佐々木小次郎の、命をかけた再対決が、「三日後の朝」と約束されるのだが……。