パナソニック、世界初の車載Blu-ray Discプレーヤー
-7型WXGA液晶搭載の「Fクラス」HDDナビ新製品も
パナソニック株式会社は、世界初となる車載用Blu-ray Discプレーヤー「CY-BB1000D」を9月10日に発売する。価格は99,750円。また、同製品とHDMI接続してハイビジョン映像出力できるHDDナビ最上位「Strada Fクラス」の「CN-HX3000D」も同じく9月10日に発売。価格は365,400円。
■ CY-BB1000D
1DINサイズの車載用Blu-ray Discプレーヤー。BDビデオやDVDビデオ、SDカード内のAVCHD映像などが再生可能。DVDにハイビジョン記録したAVCRECのディスクも再生できる。
「BDレコーダが本格的な普及期に入ったことに伴い、“車内でもBlu-rayの高画質を楽しみたい”というニーズにいち早く対応する」として生産台数限定で発売。なお、同社は4月に行なわれた発表会において、秋にBDプレーヤーを発売すると予告していた。
後述するHDDナビ「CN-HX3000D」(7型/1,280×720ドット液晶)とHDMI接続が可能で、ハイビジョン画質で再生可能。同製品とのHDMI接続によりドルビーTrueHDやDTS-HD Master Audioなどのビットストリーム出力またはPCMデコードも行なえ、ナビ側で最大5.1chで再生できる。さらに、BDビデオのBONUS VIEWにも対応。なお、BD-Liveには対応しない。
独自の高精度色信号処理技術を採用し、BD/DVDビデオやレコーダなどで録画したBD/DVDなどにおいてもディテールや質感を忠実に再現。高精細な映像を車内でも楽しめるとしている。
HDMIは1080p対応のタイプA端子。CN-HX3000DとはHDMIと専用線で接続し、ナビ側のタッチパネルでCY-BB1000Dの操作が可能。プレーヤー付属リモコンのほか、ナビのリモコンでも基本操作が行なえる。なお、HDMI以外にRCAのコンポジット出力も備えており、他のナビやリアモニターなどとも接続可能。アナログ音声出力(RCA 2ch)も備える。
SDスロットでは、同社ビデオカメラ「ハイビジョンムービー」でAVCHD記録したSDカードを再生可能。対応機種は、HDC-SD1/SD3/SD5/SD7/SD9/SD100/SD200/SX5/HS9/HS100/HS200/HS300/TM300。
付属リモコンの外形寸法は133×52×11mm(縦×横×厚さ)、電池を含む重量は55g。
□ニュースリリース
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn090820-3/jn090820-3.html
■ CN-HX3000D
業界初という1,280×720ドットの7型ワイド液晶を備えた2DINサイズのHDDカーナビ。地デジチューナとDVD/CDドライブ、最大50W×4ch出力のアンプも内蔵する。上記BDプレーヤー「CY-BB1000D」とHDMI接続し、BDビデオのハイビジョン表示が行なえる。
CN-HX3000D |
従来の800×480ドット液晶から高精細化し、地デジ/Blu-rayの映像や地図などを鮮明に表示。高輝度白色LEDバックライトの採用と、光学シート構成の最適化により、従来機種に比べ助手席から見た明るさ(左右30度方向の輝度)を約50%向上。さらに、高濃度カラーフィルターの採用で色再現性を従来比約30%高めている。
そのほか、映像の明るさに合わせてリアルタイムでバックライトの輝度/コントラストを補正する液晶AIや、日中でも映像を観やすくするダイナミックコントラスト制御を搭載。昼間はダイナミックコントラスト制御、夜間は液晶AIでシーンに合わせた制御を行なう「Daylight液晶AIモード」も利用できる。ハイビジョンの精細感を高める輪郭強調処理や、記憶色に基づく色補正処理機能も備える。映像処理には独自の「PEAKSプロセッサー」を搭載。映像信号の入力から出力までをフルデジタル処理し、薄型テレビVIERA譲りの高画質を実現するとしている。
音響面も強化されており、4スピーカーでも5.1ch相当の音響効果が楽しめるという「SRS CS Auto Deluxe」を世界で初めて搭載。「各スピーカーからの“点”出力から、映画館で採用されつつある“面”出力に改良し、シート位置に関係なく車内全体を自然に包み込むサラウンドを実感できる」としており、フロント/リアスピーカー間の距離による音量減衰を補強するほか、「車内空間よりひとつ奥行きを持った空間を再現する」という。
80GBのHDDを内蔵し、CD音源に近い音質でCDリッピングできるという「Hi-bit録音モード」を採用。標準モードでは最大7,500曲、「Hi-bit録音モード」では最大4,500曲をHDDに録音できる。録音形式はAACで、7倍速リッピングに対応する。iPodをUSB接続できるケーブルも付属。接続したiPodの再生/操作や充電が可能。アルバムアートワーク表示にも対応(iPod classicと第3世代iPod nano除く)。iPhone 3Gとの接続もサポートする。
32/64bit浮動小数点演算のDSPを搭載。MP3/AACなど圧縮フォーマットで失われた高域をリアルタイムで解析/補間できる。5.1chサラウンドプロセッサを内蔵し、センタースピーカーとアクティブサブウーファの追加で5.1ch環境を構築可能。
レコーディングエンジニア集団「MIXER'S LAB」が監修した「音の匠」モードも搭載し、スタジオサウンドに忠実な音を再現可能としている。また、車内で会話を楽しみながら、いい音質で音楽再生できるという「いい音でスムーズトーク」モードも用意する。
地デジチューナは4チューナ/4アンテナ構成。キャリアダイバーシティ方式で4アンテナ間の電波強度差を順位付けし、重み付け合成して受信を最大化。2チューナ/2アンテナに比べ受信感度を1.4倍とし、高速走行中でも安定した受信を可能にしている。B-CASカードリーダは外付けで、外形寸法は111×19×72mm(幅×奥行き×高さ)、重量は180g。
DVD/CD部は、DVDビデオやDVD-R/RW(VRモード対応)、音楽CD、CD-R/RWが再生可能。SD-AudioやMP3(CDのみ)、WMA(CDのみ)の各フォーマットにも対応する。
Bluetoothも内蔵し、ハンズフリー通話や、音楽のワイヤレス再生が可能。さらに、同社レコーダのDIGAに遠隔録画予約が可能な「ディモーラ」との連携機能にも対応。Bluetooth対応携帯電話を通じて録画予約が行なえる。
ナビ機能では、Googleマップや、Yahoo! Japanの「路線・地図アプリ」との連携に対応。各サービスで調べたドライブスポットの位置情報がナビの目的地として設定できる。また、「食べる」、「見る」、「遊ぶ」などのジャンルからスポット情報を検索し、目的地などに設定できる「おでかけストラーダ」も利用可能。
付属リモコンの外形寸法は154×48×35mm(縦×横×厚さ)、重量は125g。
□ニュースリリース
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn090820-2/jn090820-2.html
(2009年 8月 20日)
[AV Watch編集部 中林暁]