パナソニック、HDDナビ「Strada」ミドルクラス3種
-高音質録音/Bluetooth内蔵。単体地デジチューナも
パナソニック株式会社は、HDDナビ「Strada」(ストラーダ)の新モデル3機種を6月1日に発売する。いずれも7V型ワイド液晶ディスプレイを搭載し、地上デジタルチューナも内蔵している。価格は「CN-HX900D」が302,400円、「CN-HW880D」が260,400円、「CN-HW850D」が249,900円。
また、車載用の単体地上デジタルチューナ2モデルも5月26日から順次発売する。4チューナ×4アンテナで感度を高めた「TU-DTX400」が68,040円、2チューナ×2アンテナの「TU-DTV40」がオープンプライスで、店頭予想価格は45,000円前後の見込み。
各モデルの主な仕様と価格、発売時期は下表の通り。
発売日 | 仕様 | 型番 | 価格 (店頭予想価格) |
HDDナビ | |||
6月1日 | インダッシュ 7V型ワイド液晶 高画質処理技術 地デジチューナ DVD/CD(MP3/WMA) SDオーディオ 5chアンプ Bluetooth | CN-HX900D | 302,400円 |
2DIN 7V型ワイド液晶VGA 地デジチューナ DVD/CD(MP3/WMA) SDオーディオ 4chアンプ Bluetooth | CN-HW880D | 260,400円 | |
2DIN 7V型ワイドVGA 地デジチューナ DVD/CD(MP3/WMA) 4chアンプ SDオーディオ | CN-HW850D | 249,900円 | |
車載地デジチューナ | |||
5月26日 | 4チューナ×4アンテナ | TU-DTX400 | 68,040円 |
6月予定 | 2チューナ×2アンテナ | TU-DTV40 | オープン (45,000円前後) |
■ HDDナビ
左からCN-HX900D/CN-HW880D/CN-HW850D |
全モデルに地上デジタルチューナを搭載。4つのチューナーとアンテナによるキャリアダイバーシティ方式を採用。各アンテナ/チューナが受信した電波を独自のアルゴリズムで合成し、12セグの受信において、従来モデル比べて受信可能距離が約1.4倍広がるという。受信状況が低下するとワンセグ受信に切り替わる機能も備えている。
また、独自の「PEAKSプロセッサー」も搭載。薄型テレビVIERAで培った信号のフルデジタル処理技術を用いて、クリアで繊細な映像を再現するという。また、CN-HX900DはVIERAのチューニング技術を車載パネル用に再設計して投入。「液晶AI」を用いて、輝度やコントラストを自動調整。日中表示用の「ダイナミックコントラスト制御」も備えている。なお、「Daylight液晶AIモード」では、昼間は「ダイナミックコントラスト制御」、夜間は「液晶AI」と、時間帯で機能を使い分けることができる。
音楽CDからHDDに楽曲をリッピング/蓄積する「HDD MUSIC」機能も搭載。AACで最大約7倍速の録音が可能で、追いかけ再生にも対応。新たに高ビットレートで録音する「音質優先モード」を設けた。録音可能曲は標準モードで最大4,000曲、音質優先で約2,500曲。なお、HX900Dのみ、DJのトークを挟んだラジオ風の楽曲再生を行なう「Music Stylist」を備えている。
CN-HX900D | 音楽再生画面 | 「簡単ツートップメニュー」のデザインをリニューアル。検索時のジャンル名称や画面遷移を見直すなど、 操作性も向上している |
ドライブ部 |
アンプは、HW880DとHW850Dが最大出力50W×4ch。HX900Dはそれに加え、35W×1chのセンター用アンプも内蔵した5ch仕様となる。適合スピーカーインピーダンスは4Ω。レコーディングエンジニア集団「MIXER'S LAB」が「音作り」を監修。「音の匠」モードで、プロチューニングのサウンドが楽しめる。
32/64bit DSPを採用。MP3/AACなどの圧縮音楽再生時に欠落した帯域を補間。SRSも採用しており、4スピーカー用の「SRS CS Auto」、2スピーカー用「SRS WOW HD」も利用可能。HX900Dのみ、5.1ch対応サラウンドプロセッサを内蔵する。
HX900DとHW880Dは、Bluetoothユニットを内蔵。音楽データのワイヤレス再生、携帯電話のハンズフリー通話などが可能。HX900Dではライフィニティ連携により、携帯電話からネット接続した自宅の照明やエアコンの制御、ネットワークカメラで撮影した自宅内の画像確認なども可能。さらにHX900Dは「DIMORA」にも対応。ナビから自宅のレコーダ「DIGA」の録画予約、遠隔操作などが可能。
CN-HW880D | CN-HW880Dのドライブ部 | CN-HW850D |
ナビ機能では、新たにGoogleマップとの連携に対応。同社ナビでは従来から、ユーザー限定の「おでかけストラーダ」サービスを利用し、PC用専用サイトで「食べる」、「見る」、「遊ぶ」などのジャンルからスポット情報を検索したり、検索したデータを目的地や経由地に設定したドライブプランを作成。そのデータを「Myデータ」としてWeb上で保存したり、ナビに転送することが可能だった。
新モデルではGoogleマップで調べたドライブスポットの位置情報もナビの目的地として設定可能になった。目的地情報は一旦「おでかけストラーダ」内の「My データ」に転送/保存され、そこからSDカード、もしくはBluetooth対応のHX900D/HW880Dの場合はBluetooth携帯電話を経由して、ナビに転送できる。
■ 地デジチューナ
外形寸法178×210×27mm(幅×奥行き×高さ)というコンパクト筐体ながら、「TU-DTX400」は4チューナを搭載。設置性を向上させたという車載用のデジタルチューナ。「TU-DTV40」は同じサイズで2チューナを内蔵した低価格モデル。従来モデル「DTX300A」と比べ、10%の省エネ化も実現。両モデルともアンテナ電源供給を除いた消費電力は9Wに抑えている。
右が「TU-DTX400」 | 付属のリモコン | 端子部 |
2アンテナ/2チューナのDTV40 |
DTX400は4アンテナと4チューナで電波をより正確に捉える「新4ダイバーシティ回路」を搭載。両モデルとも、従来の「中継局サーチ」を進化させ、新たに番組系列局を自動で探す「系列局サーチ」を加えた「放送局サーチ」機能を搭載。視聴中の番組をリモコン操作せずに自動で見続けることができるようになった。受信レベルが低下すると自動でワンセグに切り替わるが、その所要時間を短縮することで違和感も低減させた。
24ピンコネクタを介して、AV出力が可能。データ放送、字幕、緊急警報放送にも対応。フィルムアンテナとコンパクトリモコン、リモコン受光部も付属する。
(2009年 4月 22日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]