オンキヨー、iPod/PC用トランスポートは実売2万円

-発売は9月19日に。外部アンプなどへデジタル伝送


手前がND-S1(iPodは別売)。奥は同時発売のコンポ「X-S1」

9月19日発売

標準価格:オープンプライス


 オンキヨー株式会社は、iPod/PCのデジタル伝送に対応するメディアトランスポート「ND-S1」の発売日を9月19日に決定した。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は2万円前後の見込み。

 なお、同社はND-S1との接続を想定したデジタルアンプ内蔵コンポ「X-S1」(オープンプライス/実売5万円前後)も同じく9月19日に発売。両モデルを合わせて新システムコンポ「NRX」として提案する。

 ND-S1は7月31日に開発が発表され、2009年秋に発売予定としていたiPod/PC用のデジタルトランスポート。製品の機能は既報の通りで、iPodのDockコネクタとPC接続用のUSB端子を備え、対応iPodやPCからデジタルのままで信号を取り出し、光/同軸デジタルから出力できる。iPodのデジタル出力と、PCからUSB経由でのデジタル出力、iPod/iTunes同期を1つの筐体で実現した民生オーディオ機器は世界初としている。

 デジタル入力を持つアンプやオーディオシステムなどと組み合わせることで、iPodでのアナログ変換を経ずに接続した機器側で信号を変換でき、高品位な再生が可能。16bitで32kHz、44.1kHz、48kHzの出力に対応し、±10PPMの高精度クロックにより、低ジッタでの伝送を実現している。コンポジットビデオ出力も装備。iPodの操作などが可能なリモコンも付属する。

 対応iPodは、iPod nano/classic/touch。第5世代iPodと第1世代nanoも音楽再生は可能だが、ビデオ/スライドショーに非対応で、iPodのクリックホイール操作はできず、付属リモコンからの操作となる。対応iPodの充電も可能。なお、iPhoneはサポート外となる。

 PC接続時の対応OSはWindows XP/Vistaで、再生アプリケーションを問わず利用可能。また、iTunesとiPodのデータ同期も行なえる。

 同軸/光デジタル出力とコンポジット映像出力、USB端子を各1系統装備。専用RI端子も備える。外形寸法は205×175×34mm(幅×奥行き×高さ)、重量は530g。電源は付属ACアダプタを使用する。光ケーブルやコンポジットケーブルなどが付属する。



(2009年 8月 24日)

[AV Watch編集部 中林暁]