デノン、25万円のSACD/DVDオーディオ対応BDプレーヤー
-「DENON LINK 4th」で低ジッタ伝送。PC/iPodから操作
株式会社デノンコンシューマーマーケティングは、SACD、DVDオーディオの再生も可能なユニバーサルBlu-ray Discプレーヤー「DBP-4010UD」を9月中旬に発売する。価格は25万2,000円。カラーリングはプレミアムシルバー(SP)、ブラック(K)の2色。
ブラックモデル |
HDMI伝送における、ジッタフリーを実現する独自の「DENON LINK 4th」を採用。SACDのDSD伝送に対応した「DENON LINK 3rd」の機能を引き継ぎながら、機能を高めたもので、BDビデオ内の音声をHDMIで伝送する際に、デコードを行なうAVアンプとDENON LINK 4thで接続することで、アンプ内のDACを動作させるマスタークロックを、プレーヤー側へ返送。プレーヤーとアンプで同一のクロックを共有しながら回路を動作させることで、ジッタの少ない伝送を可能にしている。
回路構成には独自の「Dynamic Discrete Surround Circuit-HD」(D.D.S.C.-HD)」を採用。必要な信号処理回路をブロック毎にディスクリートさせた構成で、各ブロック用に専用回路を用意。BD用にはハイビットオーディオデコード部、バスマネジメント部、Advanced AL24 Processing Multi Channel部、DACを含めたアナログオーディオ部をそれぞれブロック毎に構成している。
音声用DACは24bit/192kHz対応のものを全チャンネルに搭載。bit拡張と時間軸上でのデータ補間を行なう「Advanced AL24 Processing」も採用。CDの16bit信号を24bit精度で処理でき、CDだけでなくBDビデオの音声など、DSD信号を除くすべてのデジタル音声信号のアナログ変換出力に対してデータ補間を行なっている。
ドルビーTrueHD、DTS-HD Master Audioなどに対応したデコーダも内蔵。7.1chのアナログ出力も備え、192kHzのリニアPCM 6chもデコードできる。
BDビデオの機能では、BONUSVIEW(ボーナスビュー)や、BD-Liveに対応。HDMI CECにも対応する。また、11月頃の公開を予定しているアップデータを適用することで、Webコントロールにも対応。PCのWebブラウザやiPod touchを使い、プレーヤーを遠隔操作できるという。
画質面では高精度なハイビットI/Pコンバーター、スケーラを内蔵。アナログ/デジタル映像回路の分離設計を採用することで、他の回路が画質に影響を与えるのを防いでいる。
オリジナルのエンハンサー技術「D.P.I.C」(Denon Pixel Image Correction)も搭載。10bit演算処理での映像の輪郭検出・補正を行なうほか、ターゲットとなる周辺画素の影響も考慮に入れてエンハンス処理。合計9画素の映像データをサンプルし解析する新アルゴリズムを採用し、垂直/水平/斜め方向の画像をピクセル単位できめ細かく処理するという。SD/HD映像、BDの映像にも適用可能。
HD/SDの両方に効果がある3次元デジタルノイズリダクションを備え、ブロックノイズやモスキートノイズ、ランダムノイズを低減。ホワイトレベル、ブラックレベル、ガンマコレクションなど、豊富な画質調整機能も備えている。
背面 |
付属リモコンは蓄光型。出力はHDMI×1、コンポーネント×1、S映像×1、コンポジット×1、DENON LINK×1、光デジタル音声×1、同軸デジタル音声×1、アナログステレオ×1、アナログ7.1ch×1。Ethernet端子、RS-232Cなども備えている。
SN比は125dB、ダイナミックレンジは110dB、全高調波歪み率は0.0008%。消費電力は48W(待機電力約0.3W)。外形寸法は434×383×137mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は10kg。
(2009年 8月 25日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]