三菱、地デジ搭載で次世代ITS対応のHDD AVナビ2モデル

-7型液晶/2DIN。「DSRC」でリアルタイム交通情報など


12セグ/ワンセグ両対応の上位モデル「NR-HZ001VDT」

10月28日発売

標準価格:オープンプライス


 三菱電機株式会社は、HDD内蔵の2DIN AVナビ2モデルを10月28日より発売する。地上デジタルの12セグ/ワンセグ両対応の「NR-HZ001VDT」と、ワンセグのみ搭載する「NR-HZ001S」を用意し、ともに価格はオープンプライス。店頭予想価格は、「NR-HZ001VDT」が24万円前後、「NR-HZ001S」が20万円前後の見込み。

 両モデルは、次世代ITS(高速道路交通システム)の「DSRC」(Dedicated Short Range Communication/狭域通信システム)サービスに対応したことが特徴で、同日にDSRC車載器「EP-409DSB」39,900円も発売される。

 7型/ワイドQVGA液晶ディスプレイを備えた2DINサイズのHDDナビ。DVD/CDプレーヤーも装備している。 両機種の主な違いは12セグチューナの有無で、12セグ搭載の「NR-HZ001VDT」には通常のリモコンに加え、蓄光式の地デジ用リモコンも付属する。なお、地デジチューナは「NR-HZ001VDT」がナビと別筐体で、「NR-HZ001S」はナビ本体に内蔵している。

 「NR-HZ001VDT」の地デジチューナには、独自の受信回路「D3AIIエンジン」を搭載し、スムーズな受信/表示が可能。アンテナ4基とチューナ4基で受信する「リアル 4ダイバーシティ」を採用し、受信エリアを拡大。EPGとデータ放送、緊急警報放送(EWS)にも対応する。12セグとワンセグを瞬時に自動で切り替える「シームレス切替」機能も備える。チューナユニットの外形寸法は約178×130×27mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約600g。

 両機種とも、本体に40GBのHDDを内蔵。DVDドライブも搭載し、DVDビデオやDVDオーディオ(48kHz/2chにダウンサンプリング)や、音楽CDの再生が可能。DVD-R/RWやCD-R/RW再生もサポートする。CPRMに対応し、デジタル放送をVRモードで記録したDVD-RWや、MP3/WMA/AACの楽曲を記録したディスクも再生できる。AM/FMチューナも搭載。アンプ出力は最大45W×4ch(4Ω)。

 音楽CDからHDDへ、最大4倍速で楽曲リッピングが可能。AAC形式でHDDに約3,000曲まで録音できる。約30万タイトルのGracenoteデータベースも収録する。SDカードスロットを搭載し、カード内の静止画取り込みや、音楽再生(MP3/WMA/AAC)が可能。また、別売のUSBアダプタ(SW-10USB)を使用することで、iPodやポータブルオーディオプレーヤーの楽曲再生にも対応する。

 バーチャル5.1chサラウンドのSRS CS Autoや、13バンドのグラフィックイコライザも搭載。Bluetoothレシーバも内蔵し、ハンズフリー通話が行なえるほか、Gracenoteデータベースのダウンロードもできる。

 ナビ機能では、次世代ITS「スマートウェイ」対応のDSRCサービスに対応。路側機(道路に設置された無線装置)と車載器(別売)の間で無線通信を行なうことで、前方の道路混雑状況や合流車両の情報などが画像と音声でリアルタイムで提供され、安全なドライブの支援が行なえるという。また、同社ETC車載機と併用することで、ETCカードの有効期限が30日以内になるとテロップで通知する機能も利用できる。

 UI面では、新開発のインターフェイス「マルチリレーオペレーション」により、タッチパネルや音声認識など異なる操作ツールでも同じ動き方となる共通の操作遷移を実現。フルリモコンのほか、別売ステアリングリモコン「ドラコンII」でハンドルから手を離さず操作できる。



(2009年 9月 29日)

[AV Watch編集部 中林暁]