エソテリック、薄型筐体の高級SACDプレーヤー「SZ-1s」

-USB搭載のプリメイン「AZ-1s」も。各367,500円


「SZ-1s」

10月下旬発売

標準価格:各367,500円


 エソテリック株式会社は、高音質設計とシンプルな操作性を実現した「ESOTERIC ハイエンドエレガンス」シリーズのオーディオシステムとして、SACDプレーヤー「SZ-1s」とプリメインアンプ「AZ-1s」の2モデルを10月下旬より発売する。価格は各367,500円。

「AZ-1s」

 ともに、2005年に発売された従来モデル(SZ-1/AZ-1)の後継で、「SZ-1s」はSZ-1で定評のある音質をそのままに、i.LINK端子を省くなど、更にシンプルな構成を採用。価格を577,500円から367,500円に下げたことも特徴となっている。「AZ-1s」は新たにUSB端子を搭載し、PC内の楽曲再生に対応。こちらも525,000円から367,500円に価格を下げている。

 従来モデル同様、2モデルとも高さ77mmのスリムな筐体を採用。リビングの一角や、書棚などに設置することが可能で、エレガントなインテリアとしても存在感を発揮するとしている。

 フロントパネルは4cm厚のアルミブロックからの削り出し。本体のボタンには丸型プッシュボタンを採用。再生/停止などの基本操作のみをフロントパネルに配置し、シンプルな操作性を実現。なお、全モデルにリモコンが付属する。


■ SZ-1s

 SACD/CDプレーヤーで、ディスクはCD-R/CD-RWにも対応。オーディオDACは、従来モデル同様、PCMとDSDの両フォーマットに対応したシーラスロジック製の「CS4398」を採用する。ドライブ部は、「SZ-1」や「P-03」などでも採用している、独自の軸摺動型ピックアップなどのVOSP(Vertically-aligned OpticalStability Platform)メカニズムを搭載。高精度な読み取りを実現したという。

 出力端子は、同軸デジタル、光デジタル、アナログ音声(RCA)を各1系統装備。SZ-1で搭載していたi.LINKとXLRのアナログ音声は、SZ-1sでは省いている。アナログ音声のSN比は130dB。歪率は0.002%。

 さらに、ワードシンク入力(BNC)を装備しており、「AZ-1s」のワード出力と接続可能。互いの同期運転ができ、さらに高音質な再生が行なえるという。対応周波数は44.1/88.2/176.4/100kHz。外形寸法は400×361×77mm(幅×奥行き×高さ)。重量は8.4kg。


■ AZ-1s

 SZ-1sなどとの組み合わせを想定したデジタル・プリメインアンプ。「快適な音量レベルで正確な音楽表現と、上質のアナログアンプのような滑らかで音楽的な音質を追求すること」を設計思想に掲げて製作されたモデルとなっている。

 パワーアンプ部には、トランスポート「P-01」やDAC「D-01」で培ったという高精度クロックによる高度なデジタルプロセッシング技術を導入。正確なデジタル伝送/増幅プロセスにより信号損失を最小限に止め、極めて正確な音楽情報をスピーカーに出力することができるという。

 また、電源部には高効率のWBトランスを採用。高精度クロック制御による高解像度の音色に、ふくよかで音楽的な響きを与え、密度感やナチュラルな表現力を実現するとしている。

 音声入力に、新たにUSB端子を搭載。24bit/96kHzに対応し、PC内の高音質の音楽ファイルなどを再生できる。USB端子には、USBの電源/信号ラインを本体からアイソレートし、外部ノイズ混入を防ぐ「USBアイソレーター」を装備する。

 そのほかの音声入力端子は、同軸デジタル×1、光デジタル(24bit/192kHz対応)×2、アナログ(RCA)×3。ワードシンク出力(BNC)も装備しており、SZ-1sなどのワード入力を装備する機器との同期が可能となっている。対応周波数は44.1/88.2/176.4/48/96/192/100kHzに対応。

 スピーカーターミナルはWBT製のスクリュータイプを採用。最大出力は60W×2ch(6Ω時)。消費電力は80W。外形寸法は400×372×77mm(幅×奥行き×高さ)。重量は9kg。


(2009年 10月 1日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]