ケンウッド、CD/スピーカー/USB一体型Kseries特別モデル

　株式会社ケンウッドは、4月に発売したデジタルアンプとCDプレーヤー、スピーカー、AM/FMラジオを収めた「Kseries」の一体型オーディオ「U-K323」に、突板仕上げを採用したスペシャルモデル「U-K323LT」を追加。台数限定で、直販サイトを中心に12月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は49,800円前後の見込み。

U-K323のブラック(左)とシルバー(右)

　U-K323をベースに、「音質およびデザインにおいて更にプレミアム感を高めた」というモデル。U-K323の実売は4万円前であるため、約1万円高価になっている。

　U-K323はアルミ製の一体型筐体を採用しているが、U-K323LTではアルミ材の上に突板仕上げを施し、ハイブリッド素材とすることで、本体全体の振動・共鳴をコントロール。更なる高音質化を実現したという。

　突板素材には、高級家具やビリヤードのキューなどにも使用されているアフリカ原産ムテンエ材の天然木を採用。硬い木材で、加工すると光沢感が出ることから、外観の高級感向上にも寄与するという。

　そのほかの仕様はU-K323と同じ。デジタルアンプとCDプレーヤー、スピーカー、AM/FMラジオを収めたシステム。光デジタル音声入力や、USBメモリなどを接続して音楽ファイルを再生するためのUSB端子も用意。

　さらに、DTSのフロントサラウンド技術「DTS Surround Sensation(SS)」に対応。ただし、ドルビーデジタルなどのデコーダは内蔵しておらず、光デジタルで入力できるのはリニアPCMステレオまでとなる。テレビの光デジタル音声出力と接続し、映画の音声をバーチャルサラウンド再生したり、自室のPC内の音楽ファイルをUSBメモリにコピーしてリビングに置いた「U-K323」でBGM的に再生するといった、リビングやテレビの側での利用も想定されている。

 ユニットは80mm径のフルレンジを2基搭載。MDFキャビネットにはポートが設けられており、そこにパイプ状のダクトを接続。筐体内部を通って、前面に設けられたスリット型ポートから排圧することで、コンパクトながら低音再生が可能。本体のアルミケースとMDFキャビネットの間に吸音材を装着するなど、U-K323LT限定の音質チューニングも施されている。

　アンプは20W×2ch(8Ω)のデジタルアンプ。プリ/パワー段ともにフルデジタル構成で処理することで、高精度な信号増幅が行なえるという。また、電源部はオーディオ回路から構造的に分離。専用のシールドケースで覆うことで、オーディオ回路などからの干渉を排除している。

　CDドライブはスロットインタイプで、CD-R/RWに収めたMP3/WMA/AACファイルの再生にも対応。DRMには非対応。入力端子は光デジタル、アナログ音声(RCA)、同社のオーディオプレーヤーや別売のiPod用Dock「PAD-iP7」(12,600円)を接続するためのD.AUDIO入力(アナログ)を各1系統用意。付属リモコンからiPodを操作することもできる。出力はレックアウトとイヤフォン出力を1系統用意する。外形寸法は390×267×119.5mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は5.8kg。