ソニー、世界初の3D映像化するサッカーW杯 25試合を発表

-3D対応カメラ14台など導入。'10年内にBDビデオ発売


3D対応BRAVIA(写真はイメージ)

4月8日発表


 ソニーは8日、6月に開幕するFIFAワールドカップ 南アフリカ大会において、3D映像で収録される25試合を発表した。FIFAワールドカップの3D映像収録は世界初となる。

 3D映像化される試合は、6月11日の南アフリカ対メキシコ戦から、7月11日の決勝戦(いずれも現地時間)までの25試合。3D収録にあたり、南アフリカ・ヨハネスブルグのサッカーシティとエリスパーク、ダーバン、ケープタウン、 ポートエリザベスの計5会場にソニー製の3D対応放送機器を導入。撮影には3D対応のマルチフォーマットポータブルカメラ「HDC-1500」を14台/7セット使用する。

 また、映像制作面においては、2台のカメラで撮影する際に生じたカメラ間の色味/光軸などのズレを高速に解析、簡単に補正できるマルチイメージプロセッサ「MPE-200」を活用し、画質の向上と制作の効率化を図る。同プロセッサなどを搭載した3D中継車も採用する。

マルチフォーマットポータブルカメラ「HDC-1500」(参考イメージ)マルチイメージプロセッサ「MPE-200」

 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(SPE)は、これら25試合のダイジェスト映像を収めたBlu-ray Discビデオを2010年内に発売予定。また、このBDビデオの予告編は、世界各地のソニーショールームや、直営店舗(約200店)、販売店、ソニーの3D関連イベントなど合計約4,000カ所で上映するという。内訳は、欧州約1,300、北米約1,500、日本約500、中南米約200、アジア地域約200、 南アフリカ約30カ所の店舗。

 さらに、米ESPNや、スペインのSogecableなどの放送局が25試合の3D放送を予定。その他の地域についてはFIFAまたは各放送局から順次発表されるという。そのほか、3Dパブリックビューイングに関する独占契約をFIFAと締結したAruna Media(アルーナ メディア/スイスの3Dイベント制作会社)が、世界26カ国のデジタルシネマなどでパブリックビューイングを実施。25試合のうち8試合を3Dで上映する。

 3D映像化される25試合のスケジュール(南アフリカ現地時間)は下記の通り。

【予選】
1. 6/11 南アフリカ 対 メキシコ (16:00)
2. 6/12 アルゼンチン 対 ナイジェリア (16:00)
3. 6/13 ドイツ 対 オーストラリア (20:30)
4. 6/14 オランダ 対 デンマーク (13:30)
5. 6/15 ブラジル 対 北朝鮮 (20:30)
6. 6/16 スペイン 対 スイス (16:00)
7. 6/17 アルゼンチン 対 韓国 (13:30)
8. 6/18 スロベニア 対 米国 (16:00)
9. 6/19 オランダ 対 日本 (13:30)
10. 6/20 ブラジル 対 コートジボアール (20:30)
11. 6/21 スペイン 対 ホンジュラス (20:30)
12. 6/22 ナイジェリア 対 韓国 (20:30)
13. 6/23 ガーナ 対 ドイツ (20:30)
14. 6/24 スロバキア 対 イタリア (16:00)
15. 6/25 ポルトガル 対 ブラジル(16:00)

【決勝トーナメント】
16. 6/27 B組1位 対 A組2位 (20:30)
17. 6/28 E組1位 対 F組2位 (16:00)
18. 6/28 G組1位 対 H組2位 (20:30)
19. 7/2 準々決勝 (20:30)
20. 7/3 準々決勝 (16:00)
21. 7/3 準々決勝 (20:30)
22. 7/6 準決勝 (20:30)
23. 7/7 準決勝 (20:30)
24. 7/10 3位決定戦 (20:30)
25. 7/11 決勝戦 (20:30)



(2010年 4月 8日)

[AV Watch編集部 中林暁]