ソニー、2010年FIFAワールドカップの3D化契約を締結

-ショールームやパブリックビューイングで3D体験


12月3日発表


 ソニーとFIFA(国際サッカー連盟)は3日、2010年のFIFAワールドカップを3D映像化することで契約を締結した。FIFAワールドカップ 南アフリカ大会の全試合のうち、最大25試合をソニー製機材を使用して、3Dで撮影/編集を行なう。

 FIFAは、ソニーの3Dコンテンツ制作領域でのノウハウ、撮影・編集から上映に至る業務用機器での実績を活用し、W杯のスタジアムの熱狂を世界のより多くの人々に提供。ソニーは、2010年から、液晶テレビのBRAVIAやブルーレイディスク機器、VAIO、PlayStation 3で3Dに対応。W杯を3D映像化し、体験者を増やすことで、3Dの本格展開を加速するという。

 共同制作した3D映像は、以下の3つの形で世界中で体験可能にする予定。


  • 大会開催期間中に世界7都市で開催されるパブリックビューイングイベント「International FIFA Fan Fest」や、FIFA主催のサッカー大会やイベント会場に設営されるソニーの展示ブースで、ハイライト3D映像を上映
    (2010年6月~7月に、ベルリン、ロンドン、メキシコシティ、パリ、リオデジャネイロ、ローマ、シドニーで開催予定)
  • 世界各地のソニーのショールーム、販売店で、本大会のハイライト3D映像を、ソニーの3D製品で視聴可能に
  • 大会の3Dオフィシャルハイライト映像をSPEがBlu-ray Disc化し、販売予定
BRAVIAの3D対応試作機単眼レンズ3Dカメラ
Home上のFevaArena

 3D以外にもFIFA関連の取り組みとしてネットワークを活用。3日からPlayStation Network上のPS3用コミュニティサービス「PlayStation Home」に専用エリアの「FevaArena(フィバアリーナ)」を日本を皮切りに、世界各地域で順次開設。FIFAのオフィシャルパートナ企業や公式マスコット「Zakumi(ザクミ)」、南アフリカ観光局との共同イベントを開催し、アバター向けサッカーグッズショップをオープンするなど、オンラインコミュニティ空間で、サッカーを盛り上げていくという。

 また、ソニー・エリクソンは、W杯にむけて、モバイルアプリケーションを通した様々なサッカー体験の提供を予定している。詳細は後日発表するが、ソーシャルネットワーク上で「Sony Ericsson TwitterCup」を開催する予定という。

 社会貢献活動として、W杯期間中に、独立行政法人国際協力機構(JICA)、国連開発計画(UNDP)と協力し、アフリカ代表国の一部(ガーナ、カメルーン)で、ソニーのプロジェクタ、BDプレーヤー、オーディオミキサーを活用した大型映像装置を設置し、ハイビジョンでワールドカップの試合を無料中継するパブリックビューイングを実施。さらに、15,000人の南アフリカの子供たちをを試合観戦に招待することを目指す「For the Children 」プロジェクトなどを予定している。


(2009年 12月 4日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]