パイオニア、7型液晶/地デジ搭載「サイバーナビ」新製品
-「エコ・ルート探索」搭載、画質改善。「楽ナビLite」も
パイオニアは、「カロッツェリア」ブランドのHDDカーナビ「サイバーナビ」3モデルとフラッシュメモリ内蔵の「楽ナビLite」3モデルを5月下旬に発売する。価格は下表の通り。
仕様 | 型番 | 価格 (店頭予想価格) | |
サイバーナビ | |||
1DIN + 1DIN | 7型ワイドディスプレイ (インダッシュ) 地デジチューナ (12セグ/ワンセグ) DVD/CD/DSP HDDナビ | AVIC-VH9990 | 325,500円 |
2DIN | 7型ワイドディスプレイ 地デジチューナ (12セグ/ワンセグ) DVD/CD/DSP HDDナビ | AVIC-ZH9990 | 304,500円 |
1DIN | HDDナビ | AVIC-H9990 | 189,000円 |
楽ナビLite | |||
2DIN | 7型ワイドディスプレイ DVD/CD メモリナビ + 外付け地デジチューナ (12セグ/ワンセグ) | AVIC-MRZ90G | 173,000円前後 |
7型ワイドディスプレイ ワンセグチューナ DVD/CD メモリナビ | AVIC-MRZ90II | 133,000円前後 | |
6.1型ワイドディスプレイ ワンセグチューナ DVD/CD メモリナビ | AVIC-MRZ85 | 112,000円前後 |
■ サイバーナビ
1DIN+1DINの「AVIC-VH9990」と2DINの「AVIC-ZH9990」はともに7型/800×480ドットのタッチパネル液晶を備え、地上デジタルチューナとDVDドライブを搭載したHDDナビゲーションシステム。「AVIC-H9990」は、ディスプレイや地デジチューナ/DVDなどAV機能を搭載しないHDDナビ単体モデル。
2DINの「AVIC-ZH9990」 |
VH9990/ZH9990は、映像処理に新開発の「アドバンスド・アクティブコントラスト」を採用。映像の明暗をリアルタイムで検出し、ピクセル単位でのコントラスト調整を可能とし、明暗が混在するシーンでも、色とびの無い鮮明な表現を実現したという。
また、携帯電話などを介した通信による情報共有サービス「スマートループ」では、これまでの渋滞情報に加え、利用者が聴いた楽曲の履歴を元に、他の人の好みの傾向を参考にできる「スマートループ ミュージックレポート」を採用。「再生履歴」と「アーティストランキング」などを共有できるほか、参加者による評価の閲覧なども可能となった。この機能は'08年以降のサイバーナビ('10年6月予定のバージョンアップ適用後。H9000/H9900/H9990除く)でも利用できる。
なお、再生履歴が共有できるのはHDD「ブレインユニット」にCDからリッピングした音楽のみで、CDを直接再生した場合などの情報は適用されない。また、再生履歴情報の提供は任意となっている。
VH9990/ZH9990の地デジチューナは12セグ/ワンセグ対応で、従来モデルAVIC-VH9900/ZH9900と同様に、ワンセグのタイムシフト機能も搭載。DVD/CD部はDVDビデオや音楽CD以外にVRモード記録したディスクも再生できる。パソコンでブレインユニットに転送した音楽/動画再生にも引き続き対応。対応フォーマットは動画がDivX、音楽がMP3/WMA/AAC。HDD容量も従来と同じ80GB。内蔵アンプの最大出力は50W×4ch
「AVIC-H9990」はHDDナビ単体モデル |
オプションとして、iPod/iPhone対応ケーブル「CD-I021」(4,725円)や、携帯電話などのBluetoothオーディオプロファイルをサポートするユニット「ND-BT10」(15,750円)との接続にも対応する。
ナビ機能では、新機能「エコ・ルート探索」を搭載。ルート探索時に、全てのルートの中から燃料消費の最も少ないルートを提案するというもので、距離や所要時間、料金のほかに、推定燃料費や、推定CO2削減率などが一覧で表示できる。他社製ナビなどで、運転中の急加速などを警告するエコドライブ機能と比べて、同社は「カーナビとして普通に使用しているだけでエコドライブになる」とアピールしている。
なお、この機能は車両コンピュータに接続して行なうものではなく、GPSの情報や車速パルスなどを元にした独自の「燃費推定技術」を使用しており、車両の重量や排気量、寸法、燃費などを手動で入力することが必要。ハイブリッド車の燃費やCO2算出には対応しない。
また、走り慣れた道において、交差点での拡大図表示や音声案内などを省く「サイレントガイド」も新たに搭載したほか、携帯電話から地点情報を送信できる「フォトリモ@ナビ」が従来の1件から6件に強化された。また、最新地図データのバージョンアップは5月から3年分を無料で行なえる。
□ニュースリリース
http://pioneer.jp/press/2010/0506-1.html
■ 楽ナビLite
2DINサイズのAVメモリナビで、MRZ90GとMRZ90IIは7型液晶を、MRZ85は6.1型液晶を搭載。解像度はいずれも800×480ドット。MRZ90Gは楽ナビLite初の地デジ12セグチューナ対応モデルで、外付けの専用地デジチューナユニットが付属。他の2モデルはワンセグチューナを本体に内蔵している。ナビの内蔵メモリ容量は従来と同じ4GB。
AVIC-MRZ90G | AVIC-MRZ90II | AVIC-MRZ85 |
DVD/CD再生や、USBメモリ/SDカード(MRZ85はmicroSDカード)などの動画/音楽再生が可能。再生対応フォーマットは、動画がMPEG-4、AVI、DivX、音楽がWMA、MP3、AAC、WAV。アンプの最大出力はいずれも50W×4ch。
そのほか、従来モデルからの主な変更点は、地図データの更新('10年第1版のデータ収録)や、名称検索結果の精度を向上させたことなど。付属SDカードを使ったデータ更新は、'13年10月まで追加料金無しで行なえる。スマートループの渋滞情報にも対応するほか、エコドライブをサポートする「エコステータス」機能も搭載する。
□ニュースリリースhttp://pioneer.jp/press/2010/0506-2.html
(2010年 5月 6日)
[AV Watch編集部 中林暁]