ソニー、欧州のBRAVIAでベルリン・フィルのHD映像配信

-日本や米国でも順次同様のサービスを提供予定


5月6日発表


 ソニーは、液晶テレビ「BRAVIA」やBlu-ray Disc関連製品のネットワークコンテンツ視聴機能「ブラビア インターネットビデオ」を通じて、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサート映像の配信をドイツと英国において6日より開始する。

 今後、日本や米国、カナダ、その他欧州地域についても順次同様のサービスを導入していく。なお、ブラビア インターネットビデオは、日本においては、「ブラビアネットチャンネル」の名称で展開されている。

 今回の契約により、ベルリン・フィルが2008~2009年に行なった約60本の公演をが、HD映像で、ネットワーク経由で配信される。対象機器のユーザーは、ブラビア インターネットビデオを通じて、これらのコンテンツを視聴可能となる。

 具体的には、ブラビア インターネットビデオに、ベルリン・フィルのオンラインサービス「デジタル・コンサート・ホール」を追加した。同サービスに登録後、1シーズン/12カ月パス(149ユーロ)、30日パス(29ユーロ)、1日パス(9.90ユーロ)のチケットを購入することで、指定期間中コンサート映像を対応機器でストリーム視聴可能となる。

 この提携により、ベルリン・フィルは、コンサート映像をホームエンタテインメント機器に配信する世界で初の文化団体となるという。

 ソニー 相談役で、指揮者でもある大賀典雄氏は、今回の提携について、「ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の臨場感あふれるコンサートの模様を、BRAVIAやブルーレイディスク製品を通じて、家庭で手軽に、そして高画質、高音質で楽しめるということは大変素晴らしいこと」とコメント。また、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のチェロのソリストでありベルリン・フィルハーモニー財団ボードメンバーのオラフ・マニンガー氏は、「ベルリン・フィルのメンバーは、カラヤン氏がソニーと培った協力関係を継続することを大変喜んでいる。人々が好きな時にリモコンでコンサートを視聴できることは非常に画期的なこと」と述べている。


(2010年 5月 6日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]