ソニー、2009年度業績予測を修正。売上減も収益改善

-テレビの価格下落の鈍化などで収益改善


5月10日発表


 ソニーは10日、2009年度通期連結業績見通しの修正を発表した。2月4日発表の予測から、売上高は860億円(約1%)減少し、7兆2,140億円に修正。営業利益は620億円改善し、320億円の黒字に転換した。純利益は290億円改善し、マイナス410億円。

 液晶テレビを含むコンスーマープロダクツ&デバイス分野においては、価格下落が想定ほど進まなかったことと、製造コストおよび営業経費の削減が想定を上回ったことで、2月時点の想定を約300億円上回る損益改善となった。ただし、液晶テレビ関連資産の減損約270億円を計上することにより、この改善は相殺される見込み。

 また、金融分野において、第4四半期の日本の株式市場上昇を受けて、ソニー生命保険の営業利益が約150億円想定を上回った。ネットワークプロダクツ&サービス分野では、ゲームの営業、製造コスト削減が想定を上回ったほか、VAIOの業績向上により、合計で約100億円の改善が図られたという。

 ソニー・エリクソンについても業績が想定を上回り、持分法投資損益が2月時点の想定に対し、約100億円改善する見込み。なお、2009年度連結業績の詳細については、5月13日に発表予定。


(2010年 5月 10日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]