ビクター、超小型ユニット採用カナル型イヤフォン2機種

-カーボン振動板を新採用。耳穴奥にユニットを挿入


HA-FXC71
ブラックモデル

6月上旬発売

標準価格:オープンプライス

 

 

HA-FXC51
レッドモデル
 日本ビクターは、口径5.8mmの「マイクロHDユニット」を採用したカナル型(耳栓型)イヤフォン「HA-FXC71」と「HA-FXC51」の2機種を6月上旬に発売する。価格はどちらもオープンプライス。店頭予想価格はFXC71が6,000円前後、FXC51が4,000円前後の見込み。

 カラーリングはFXC71がブラック(B)、ホワイト(W)の2色。FXC51がブラック(B)、レッド(R)、ホワイト(W)の3色を用意する。

 2008年に発売した「HP-FXC70」、「HP-FXC50」の特徴を受け継ぎつつ、「より迫力のある高音質サウンドの再生」というユーザーの要望に応えたというモデル。


 

上がトップマウント構造。下が通常のカナル型。小型ユニットであるため、耳穴の奥まで挿入できる
 最大の特徴は、口径5.8mmの小型のダイナミック型「マイクロHDユニット」を採用し、音筒部の先端にユニットを配置した事。通常のカナル型は、ユニットが耳穴付近にとどまり、そこから伸びたノズルにイヤーピースを取り付けて挿入するが、「マイクロHDユニット」の場合は小型であるため、ユニットそのものをノズルの先端に取り付け、耳穴により深く入れる事ができる。同社ではこれを「トップマウント構造」を呼んでいる。

 これにより、迫力のある高解像度のサウンドと、遮音性の高さによる外部音の低減、音漏れの低減も実現するという。

 FXC71/51では、このマイクロHDユニットの振動板に、新たにカーボン振動板を採用。よりダイナミックな低域再生を追求している。

 ハウジング部はFXC71がステンレス素材のメタルハウジングを採用。不要な振動を抑えている。FXC51はアルミニウムのハウジングを採用する。


 

FXC71の分解図
 なお、上位モデルのFXC71では、ユニットの背後にブラスリングを配置。高比重のボディと比重の大きいブラスリングという、デュアルシリンダー構造を採用。前述のメタルハウジングも合わせ、振動ロスをさらに低減している。

 加えて、ボディ内部に制振ジェルも内蔵。不要な振動を低減し、ケーブルから伝わるタッチノイズも抑えるという。

 2機種とも、ケーブルの長さを調整可能な「コードキーパー」や、クリップを付属。キャリングポーチも同梱する。

 出力音圧レベルは102dB/1mW。インピーダンスは16Ω。最大許容入力は150mW。再生周波数帯域はFXC71が8Hz~25kHz、FXC51が10Hz~24kHz。ケーブルは1.2mのY型。入力プラグは金メッキ仕上げのステレオミニ。重量はFXC71が6.2g、FXC51が4.4g。イヤーピースはシリコン製で、S/M/Lの3サイズを同梱する。



(2010年 5月 19日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]