ピクセラ、AVC W録画対応のPC用3波デジタルチューナ

-新設計「Station TV X」やAVCREC/無線リモコンも


7月30日発売

標準価格:オープンプライス


従来モデル「PIX-DT096-PE0」との比較。奥行きを大幅に短縮した

 ピクセラは、ハードウェアMPEG-4 AVCトランスコード対応のパソコン用地上/BS/110度CSデジタルチューナ「PIX-DT230-PE0」を7月30日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は3万円以下の見込み。対応OSはWindows Vista/7(64bit対応)。

 PCI Express x1接続のパソコン用デジタルチューナで、地上/BS/110度CSデジタルWチューナ構成。従来の3波モデル「PIX-DT096-PE0」に比べて、奥行きを24.7mm短縮し、スペースに余裕の無いパソコンのケースにも装着可能としたという。LowProfileにも対応する。

 特徴は、MPEG-4 AVC/H.264のハードウェアトランスコーダを搭載し、2番組同時のAVCトランスコード録画に対応すること。トランスコーダは、富士通セミコンダクター製「MB86H57A」を2基搭載。同エンコーダはソニーの新VAIOシリーズなどでも採用されている。

富士通セミコンダクターの「MB86H57A」を2基搭載する

 録画モードはMPEG-2 TSをストリーム記録する「DR」のほか、AVC記録のHX(高画質/8Mbps)、HS(長時間/3.8Mbps)、HL(超長時間/1.5Mbps)の4モードを用意。ブロックノイズ・エッジ補正なども自動で行ない、「超長時間モード」では、最大10倍の長時間録画が可能で、1時間ドラマの場合23話を一枚の2層BD-Rに記録できる。5.1ch音声もダウンミックスせずにそのまま記録可能としている。

 録画した番組は、BD-R/REや、DVD-R/RW/RAMなどへのダビングに対応。AVC録画した番組をHD解像度でDVDに記録する「AVCREC」にも対応する。ただし、AVCRECに対応したドライブが限られるため、検証用のユーティリティを同社ホームページ上で公開する予定。

 アンテナ端子は、地上波とBS/CS共用が一系統。6層ビルドアップ基板を採用し、PC内部のノイズや熱源の影響を防いでいる。

 ソフトウェアは新設計の「Station TV X」を採用。リモコン操作モードだけでなく、マウス操作モードを強化した点が特徴で、Windows Vista/7のAeroでの動作にも対応した。番組表(EPG)も強化。チャンネルを絞り込んで好みの番組表にカスタマイズ可能になっている。また、録画一覧ではサムネイル表示に対応した。

 W録画が可能なほか、USBやeSATAなどの外付けHDDへの録画に対応。0.8倍速の「ゆったり見」や、1.2/1.5/2倍の「早見」も可能となっている。

 ダビング10に対応し、SDカードへのダビングが可能。また、9月に予定しているアップデートで、PSPやメモリースティックへのダビングに対応予定。さらに、編集機能やDTCP-IP配信機能などにもアップデートで対応するという。

 リモコンは無線(RF)方式を採用。2.4GHzの無線を利用するため、向きや障害物を気にせずに利用できる。リモコンの外形寸法は200×50×27mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約100g。リモコン用のRFレシーバー(USB接続)も付属する。

Station TV X無線リモコンを採用する
 

(2010年 6月 11日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]