ソニーPCLとDADCが国内向けBlu-ray 3Dの製作・生産開始

-7月1日より。PCLは高画質MPEG-4 MVCエンコーダ導入


7月1日サービス開始

  ソニーDADCジャパン(DADJ)とソニーピーシーエル(ソニーPCL)は23日、Blu-ray 3Dソフトの国内向け制作・生産サービスを7月1日から開始すると発表した。ソニーPCLによるエンコードやオーサリングから、DADJ静岡工場でのディスク・パッケージングまで、両社が連携して一貫したプロセスを構築。「拡大が期待される 3D市場でのBlu-ray 3Dソフトの普及を積極的にサポートする」としている。

 ソニーPCLでは、マスター映像の品位を保ちながら高画質に3D圧縮ができるというMPEG-4 MVCエンコーダや3D対応オーサリングソフトウエアなど、ソニーグループで開発された技術を導入したBlu-ray 3Dオーサリング環境を新たに構築。

ソニーPCLのBlu-ray 3DオーサリングシステムDADJにあるBlu-ray 3Dソフト生産ライン

  DADJでは、原盤製作プロセスの3D対応を行なうとともに、Blu-ray 3Dソフトの製品検査体制などを新たに導入している。これにより「原盤製作用データ」を使った原盤製作からディスク製造、パッケージングまで、ソフトの生産を静岡工場内で一貫して行なえる。なお、ディスク製造には、従来の2D BDソフトの生産で使われている設備をそのまま利用できるという。

Blu-ray 3Dソフトができるまでの、各社の役割

 両社はこれまでにもDVDや2DのBDソフト、UMDビデオなどの制作・生産で連携しており、Blu-ray 3Dでもそれらを一層強化させるとしている。


(2010年 6月 23日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]